埼玉工業大学(以下、埼工大)、ITbookホールディングス、エイビットは共同で水陸両用無人運転技術の開発においてローカル5Gを導入し、埼工大キャンパス内(深谷市)で運用を開始したことを発表した。
ローカル5Gは通信事業者が提供する通信サービスとは別に、企業や自治体などが建物や敷地内などで特定エリアにおいて利用できる5Gネットワーク。ローカル5Gの導入では無線局免許の取得が必要。今回の導入ではITbook ホールディングスが「ローカル5G用無線局」の実験試験局免許を取得し、自動運転実験車両兼船舶の遠隔監視や遠隔操作へのローカル5Gの有効性を検証していく。なお、ローカル5Gを大学のキャンパス内で実験試験用に導入する例は国内でもまだ例が少なく、埼玉県内の大学として初の先進的な研究・開発の取り組みとなる。
エイビットが開発したローカル5G製品「AU-500」を導入
今回導入するローカル5G検証機はエイビットの開発したローカル5G製品「AU-500」。ローカル5Gにより高解像度の映像に加え、自動運転車両兼船舶のデータを高品質かつリアルタイムに伝送、自動運転で走行する車両を監視、制御することで、スムースな遠隔操作が可能。現在、埼工大のキャンパス(深谷市)内における研究・開発で利用しているが、さらに群馬県・長野原町の八ッ場ダム周辺において、水陸両用無人運転・運航の技術開発にも利用する予定。
今回の開発は公益財団法人日本財団の「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」に、ITbook ホールディングスが代表となる「水陸両用無人運転技術の開発 ~八ッ場スマートモビリティ~」が採択されたもの。プロジェクトには埼工大、エイビット、長野原町、日本水陸両用車協会がコンソーシアムのメンバーとして参画している。
埼玉工業大学
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。