アイロボットジャパン プログラミングロボット「Root」を杉並区へ100台寄贈 松庵小学校・桃井第二小学校・済美小学校を中心に活用

アイロボットジャパン合同会社はプログラミングロボット「Root」(ルート)を杉並区へ100台寄贈し、2021年2月3日に杉並区庁舎で贈呈式が行われたことを発表した。

画像左が杉並区教育長 白石高士氏、右がアイロボット合同会社 代表執行役員社長 挽野元氏


Rootは希望する学校で活用予定

ロボット掃除機ルンバをモチーフとしたRoot(ルート)はアイロボットが長年取り組んできたSTEM教育への情熱を形にしたロボット。無料でダウンロードできる専用アプリでのプログラミングにより、走る、光る、描く、音を奏でることが可能で、子どものワクワク感を刺激し、自由な発想を創出する。



現在、アイロボットでは昨年より小学校で必修となったプログラミング教育を本格導入するための支援施策として、全国の小学校を対象にRootを1校につき6台、合計1,000台のロボットを無償提供する「みんなでRoot!プロジェクト」を行っている(募集はすでに締切り済み)。

今回の寄贈はそのプロジェクトの一環として行われたもので、自治体の教育委員会に寄贈をすることで、多角的にロボットを試用してもらうことを目的としている。なお、寄贈されたRootは松庵小学校・桃井第二小学校・済美小学校を中心に、その他希望する学校で活用される予定。



アイロボット合同会社 代表執行役員社長 挽野元氏は今回の寄贈について以下のようにコメントしている。

「今回、杉並区教育委員会にこのような機会をいただき大変感謝しております。Rootは未来のエンジニアを育む大変素晴らしいプログラミングロボットです。杉並区の子供たちにこのRootでたくさんのワクワクを体験いただき、将来、アイロボットのエンジニアとして活躍してくれる日を楽しみにしています」


贈呈式の様子

2月3日に行われた贈呈式では杉並区教育長 白石高士氏より感謝状が送られ、デモンストレーションでは挽野氏が白石教育長にRootの使い方を解説した。





白石教育長は初心者向けのレベル1からプロと同等のレベル3までを実際に見て、「Rootは同じプログラミング内容でもレベル1から3を行き来して学べるので、楽しく学びながら自然と能力を高めていけるのが魅力ですね」等の感想を述べた。また、今後、複数の学校において活用するにあたり「試行錯誤して使っていってほしいと思っています。間違ったときのエラーが大事で、そこから解を導き出してほしいので、Rootにはそういった思考の助けになってもらいたいです。」と述べた。


アイロボットの教育に対する取り組み

アイロボット社は世界を変えるロボットの設計・製造企業としてSTEM⋆を通じ、「SDGs」(持続可能な開発⽬標)の課題解決に貢献すべく取り組んでいる。Rootの開発、提供によりSDGsの4項目目である「質の高い教育をみんなに」を実践すべく取り組んでいる。


【アイロボットの教育に対する取り組み】
・子どもたちのワクワクを形成するプログラム「iRobot Education」の発足

・プログラミング教材ロボット「Root」の提供ならびに教育機関への教材や指導要綱の開発

・無償のプログラミングアプリ「iRobot Coding」の提供

・社内ボランティアによる未来のエンジニアに必要な基礎力を養うSTEMワークショップの開催

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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