トヨタが提供するMaaSアプリ「my route」から飲食店の混雑状況が分かる 福岡県糸島市で提供開始

AIとIoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、株式会社バカンは「よかまちみらいプロジェクト」の一環として、トヨタファイナンシャルサービスなどが開発・提供を行っているMaaSアプリ「my route」(マイルート)と連携し、福岡県糸島市で飲食店のリアルタイムの混雑状況の配信を行うことを発表した。


混雑状況は「空きあり」「やや混雑」「満」の3段階で表示

MaaSアプリ「my route」(マイルート)はバスやタクシーなどの複数の交通手段を組み合わせた最適なルート検索や、各種モビリティサービスの予約機能などを搭載。また、ルート検索や乗車券の購入といった交通に紐づく機能だけでなく、目的地周辺のイベントや観光情報の検索、観光施設のチケット購入なども行える。

今回はそういった機能に加え、リアルタイム空き情報配信サービス「VACAN」(バカン)を活用して得たリアルタイムの混雑情報をアプリ利用者へ提供する。「VACAN」にはマップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」という機能があり、ユーザーは「my route」アプリからバカンの専用ページに遷移することで、各店舗の混雑状況を確認できるようになる。これにより、来店前に店舗の混雑情報を確認し、混んでいる場合は来店時間をずらしたり、近隣の別店舗を利用できる。


画像はイメージ

VACANはお店や施設のリアルタイムの空き情報をスマホ等で見られるよう配信するサービス。空きや混雑を検知するには様々な方法があるが、今回はボタン型の専用機器(名称:IoTボタン)を操作して、スマホのマップ上に表示される混雑状況を更新する。混雑状況表示は「空きあり」「やや混雑」「満」の3段階で表示される。IoTボタンは3つのボタン(「空」「やや混雑」「満」)がついた縦約10cm×幅約6cmほどの機器で、単独で通信ができ、電源コードを刺すだけで使用できる。


糸島半島で移動サービスと地域活性化が推進

よかまちみらいプロジェクトの第1弾として、福岡県の西部に位置する糸島半島での移動サービスと地域活性化が推進されている。糸島半島は豊富な観光資源や九州大学がある一方で、交通手段が限定されており、移動の快適さや自由度・柔軟性の観点では発展の可能性が大きい地域。高齢化が進んでいるエリアもあり、マイカー以外の移動手段の重要性が増している。それに加え、新型コロナウイルスの感染拡大により、交通手段だけでなく移動後の施設などで「密」回避の重要性が高まっている。

そういった背景を踏まえ、マルチモーダルモビリティサービス「my route」にリアルタイム空き情報配信サービス「VACAN」を連携し、糸島地区の店舗の混雑状況をリアルタイムに可視化することで、交通手段の利便性を向上させると共に移動先の密も回避できる新常態(ニューノーマル)に対応した環境の実現をサポートする。

よかまちみらいプロジェクトとは
北部九州にて交通運輸事業を展開する昭和グループ企業14社および、志を同じくする企業27社がコンソーシアムを結成し、移動サービスを中心に地域の魅力向上と活性化への貢献を目指すプロジェクト。サービスの企画開発・提供においては、『プロジェクトパートナー』として福岡県、糸島市、福岡市ならびに九州大学等、関係機関、企業とも連携し、産学連携による先進技術の研究・実証も推進することで、中長期に亘るプロジェクトを展開する。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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