動画撮影で周りの人の顔にボカシをかけるiOSアプリが登場　AIが自動判定「リアルタイムモザイク LiveMasq」オークネット

情報流通支援サービスの株式会社オークネットは、AIを活用して撮影しながらリアルタイムで動画内の特定の人物以外へ顔モザイクをかける「リアルタイムモザイク ライブマスク」のサービス提供を、3月1日より本格的に開始した。

特定の人物以外の顔に自動でボカシを追加

LiveMasqとは同社子会社の株式会社オークネット・アイビーエスが開発した、ディープラーニングを活用した人物動画認識技術で、動画に映る複数の人物を自動トラッキングしてモザイク処理をするサービスだ。2017年よりサービス提供している、AIによる顔識別サービス「Andy」の技術を活用して開発し、2019年12月にパイロット版の提供を開始。その後も改善を重ね、今回の本格的なサービス開始に至った。現在、スタートキャンペーン価格として月額20,000円から(通常価格:月額30,000円)となっている他、30日間の無料トライアル期間を設けている。

LiveMasqの主な機能

同サービスは、【撮影しながらリアルタイムで特定の人物以外】【撮影済み動画や静止画に対して特定の人物以外】どちらにも顔モザイクをかけられ、全員に対して顔モザイクをかける事も可能だ。また、人間の骨組みや上半身を認識した上で顔の位置を推定する技術を実装することで、開発段階は困難だったマスクをした顔にモザイクをかけることも実現した。

同アプリの使い方

医療現場での活用事例

コロナ禍により、医療従事者の養成に際して必要とされる実習が思うように行えない中、複数の医療関係技術者養成学校よりあがった「映像を使った実習に活用出来ないか」との声にこたえ、養成校に協力を得ながら改良を実施。映像に映る人のプライバシーを保護した上で、授業や症例研究、医療現場と学校間でリアルタイムな映像によるリモート実習を行う事も可能となった。また、マスク着用時のモザイク実現により、コロナ禍での実用性が向上。このことより、同社は医療に限らず他分野での大幅な利用拡大が見込めると述べている。

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