SEQSENSE社の警備ロボット『SQ-2』が日本機械工業連合会会長賞を受賞【第9回ロボット大賞】

SEQSENSE株式会社は自律移動型警備ロボット「SQ-2」(エスキューツー)が「第9回ロボット大賞」の日本機械工業連合会会長賞を受賞したことを発表した。「ロボット大賞」は経済産業省、一般社団法人日本機械工業連合会、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省共催の表彰制度。日本機械工業連合会会長賞はロボット産業の振興において特に優れたロボット等に対して授けられるもの。


SQ-2について

SQ-2は3次元センサ技術・自己位置推定アルゴリズム・リアルタイム経路計画アルゴリズムなど高度なテクノロジーを駆使することで生まれた自律移動型の警備ロボット。独自の3D LiDARを搭載し、警備対象物件の詳細な3次元マッピング、移動歩行者をはじめとした動体の発見、環境変化の検出を行うことが可能。また、クラウドシステムとの連携により警備拠点から遠隔で各種警備業務(巡回、立哨、動哨)を行うことができる。



今回、日本機械工業連合会会長賞を受賞したSEQSENSEの「SQ-2」は、2019年の8月末に商用化が開始された。独自の3D LiDAR技術を駆使した高い自律移動性能は、安全性を保ちながらも不確実要素の多い人ごみの中において走行を可能にするため、2016年の創業後3年という短期間で実導入を早期に実現した。SEQSENSEは”本当に現場で使えるロボットをつくる”という信念に従い、開発段階から実際のユーザーとの強固な協力体制の元、フィードバックと改善のプロセスを行ってきた。その結果、現在では複数のオフィスビルや商業施設に導入されている。

今回はこのような警備現場のニーズを捉えている点と、今後の成長性が高く評価され、受賞に至った。警備業界をはじめとし、日本の労働人口減少は深刻になっており、サービスロボット市場はますます需要拡大が見込まれる。同社は今後、既存の警備ロボットにとどまらず、技術力をその他の分野でも活用し、労働力不足など社会的課題の解決への貢献と生産性の向上への寄与を目指していくとしている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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