モビルス株式会社はコエステ株式会社とともに、熊本国際空港株式会社が2021年3月17日から約3ヶ月間期間限定で運用する「おしえてくまモン~阿蘇くまもと空港 バーチャルオペレータ~」の実験協力企業として参画することを発表した。
ユーザーの質問にバーチャルオペレーターが音声で自動対応
「おしえてくまモン~阿蘇くまもと空港 バーチャルオペレータ~」は阿蘇くまもと空港サテライトビル内の大型サイネージ上で質問すると、モビルスが提供するAIアバター接客「バーチャルオペレーター」が音声で自動対応する。また、リクエストに応じてバーチャルスタジオで撮影したくまモンの動画「VRくまモン」を表示する。
バーチャルオペレーターとの音声による対話は、コエステが提供する音声合成技術「コエステーション」を活用。音声対話による問い合わせを可能とすることで、デジタルデバイドの解消を行う(デジタルデバイドはインターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間に生じる格差」のこと)。
<対応可能な質問例>
・空港内のフロア・バス乗場案内
・空港内の施設案内
・空港のみどころ
・くまモンへの声かけ(踊って)
VRくまモンについて
VRくまモンは熊本県が実施する「くまモン共有空間拡大ラボ」による、バーチャルスタジオで撮影した動画を活用したもの。従来、個々の動画作成や取材対応でくまモンの撮影を行っていたが、バーチャルスタジオで撮影して動画を作成することで実際の撮影は不要かつ完全なくまモンの外寸、基本動作を再現できる。
これにより、くまモンの利用許諾がされやすい動画作成が容易となり、今後増加するくまモンの動画について熊本県のアピールに活用しやすく、くまモンの取材撮影を減らすことが可能となる。現実のくまモンと同様の表現が可能で、全国での利用は初めて。
バーチャルオペレーターについて
「バーチャルオペレーター」はモビルスのチャットサポート(自動応答/有人チャット対応)の技術に加え、コエステ株式会社が提供する、一般の人やタレント・著名人などの実在する人物の声をもとに、AI・音声合成技術により生成した声の分身である「コエ(声)」を集めたプラットフォーム「コエステーション」と、モーションポートレート株式会社のMPアニメーション技術を採用し、1枚の写真から表情豊かなアバターを生成、自然な声での接客を実現するバーチャルアシスタント。AIによる自動対応から有人オペレーター連携まで自由に組み合わせが可能。
コエステーションについて
「コエステーション」が一般の人やタレント・著名人などの実在する人物の声をもとに、AI・音声合成技術により生成した声の分身である「コエ(声)」を集めたプラットフォーム。希望の「コエ」を専用のツールへセットすることで、指定のテキストを「コエ」で音声出力できる。「コエ」は感情表現や抑揚などの調整により、おもてなし調や注意喚起などの細やかな表現が可能。
エンターテインメントや観光、ロボット、ナビゲーション、音声広告など、様々な分野のサービスに活用できるため、従来は収録音声や固定の合成音声であったカーナビの案内やオーディオブック、ニュースアプリなどを、好きなタレントの「コエ」で楽しめたり、店内放送や駅のアナウンスを期間限定で著名人の「コエ」で聴けたりするなど、新しい体験を創出できる。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。