2021年3月20日から、人気お笑い芸人のジミー大西さん本人が作成した対話データをもとに再現した「AIジミー」といつでも対話を楽しめるようになる。
株式会社NTTドコモは、対話型AIサービスに実在の人物や架空のキャラクターのような受け答えを可能にする「キャラクタ雑談技術」を、NTTメディアインテリジェンス研究所の技術にもとづき同社で開発。2021年3月15日、同技術を使用したスマートフォン・タブレット向けアプリ「携帯人間AIジミー(AIジミー)」を、株式会社ラフ&ピース マザー(LPM)が同年3月20日(土)から提供開始することを発表した。
同社は、これからも利用者の生活に寄り添える技術開発、サービス開発により、利用者が対話型AIサービスを身近に取り入れ日常になくてはならない存在になれるよう今後も取り組んでいくと述べている。
キャラクタ雑談技術とは
同技術は、あらゆる対話型AIサービスに様々なキャラクタ性を付与することができる技術だ。再現したい人やキャラクターの対話データ(質問、応答)を学習することで、まるでその人やキャラクターと会話しているような高精度な対話型AIを作成可能。従来の対話型AIでは対話のルールを作成する方法が一般的だったが、同技術ではキャラクターの対話データを用意するだけで、ユーザーの入力に応じた適切な応答を出力することが可能となる。さらに、ドコモが提供する対話型AIサービス「ドコモAIエージェントAPI」(AI「corevo」の一部である対話サービス)と組み合わせることで、音声認識・音声合成による音声対話を実現することができる。
同技術を初めて活用した商用サービス「携帯人間AIジミー」は、LPMが提供する教育系コンテンツ配信サービス「ラフ&ピース マザー」のコンテンツの1つで、利用者は人気お笑い芸人のジミー大西さんを再現したAIとの対話を楽しめるというものだ。AIジミーでは、ジミー大西さん本人が作成した対話データをもとに学習したAIを構築することで、よりジミー大西さんらしい対話を実現した。
携帯人間AIジミーサービス概要
利用方法 | App store、Google playより「ラフ&ピ―ス マザー」アプリをダウンロード |
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料金 | 無料ダウンロード(App内・WEB課金あり) ※一部サブスプリクション |
技術内容 | AIジミーでは音声対話を実現するために、キャラクタ雑談技術に加えてドコモAIエージェントAPIを使用。ドコモAIエージェントAPIは、音声認識・音声合成機能を有しており、ユーザーと音声での対話が可能となる。ドコモAIエージェントAPIの音声合成には、NTTメディアインテリジェンス研究所の協力のもとで開発した、ジミー大西さんの音声から作成したオリジナル音声合成モデルを使用。再現性の高い音声合成モデルを作成するためには本人の特徴をとらえた音声収録が重要となるが、ジミー大西さんの音声の特徴を分析し、分析に基づいてジミー大西さんらしい収録原稿を作成することで、より再現性の高い音声合成を実現する。 |
■【動画】携帯人間AIジミー 『人工知能って何?』(2020/03/05)