Bodygram Japan株式会社はスマートフォンで撮影した2枚の写真を用い被写体のボディラインを自動で検出、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身25か所の推定採寸を可能にするアプリ「Bodygram」(ボディグラム)のAI採寸テクノロジーを、マルホン株式会社が提供する制服販売に関わる購入申し込みから配送まで一気通貫したソリューション「Malhon Smart Purchasing Dept」に搭載し、実際に運用を開始したことを発表した。
体操服やジャージなどの規定サイズの服と異なり、個人に合わせたサイズ計測が必要な学校制服は人の手による採寸が主流。しかし、感染症対策の観点から「非接触」「密の回避」を希望する実際の声や需要の高まりを受け、誰でも簡単に利用可能で直感的な操作のみで完結する AI 身体採寸テクノロジー「Bodygram」が、コロナ禍の課題を解決する技術として今回採用された。
仙台育英学園高等学校が新1年生向けの制服採寸に「Bodygram」を導入
「Bodygram」は在籍生徒3千人を超える東北の有名私学・仙台育英学園高等学校で4月の入学を控えた新1年生向けの制服採寸においても導入されている。
仙台育英学園高等学校は1学年1,000人を超える生徒が在籍し、在籍生徒3千人を超える東北の有名私学として全国各地から進学する学生が多いことでも知られている。そのため、遠方から採寸のために来校したり、採寸を行うテイラーを雇うなど従来から制服採寸にかかる手間とコストが課題となっていた。
「Bodygram」の活用により今年は従来のように会場での採寸だけでなく、オンライン採寸も可能となった。また、会場採寸で非接触の対応を希望する人には「Bodygram」を活用した対応も新たな選択肢として提供している。
これにより、従来と比較し70~80%程度のコストカットを見込む。コロナ禍で需要が高まる「非接触」サービスであるだけでなく、従来から存在していた課題を解決できるという点が、仙台育英学園高等学校における導入の決め手の一つになったという。
今、制服採寸のオンライン化が進む理由
「Bodygram」(ボディグラム)はAI(人工知能)の学習機能を駆使し身体サイズを推定する先進技術。年齢・身長・体重・性別を入力し、服を着たまま、スマートフォンで正面と側面の2枚の写真を撮影するだけで被写体のボディラインを自動で検出し、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身25か所の推定採寸が可能。
未曽有のパンデミックが続く中、これまで当たり前であった「接触」を伴う接客やコミュニケーションの1つ1つも感染拡大リスクとなり得る中、かねてより国内外で技術開発が活発化していた身体採寸テクノロジーは急速に需要が拡大し、「未来の技術」から「今必要な技術」へと飛躍した。多くの生活シーンでも需要が顕在化し、その一つが春の入学シーン。新年度・新学期に備え従来は体育館や指定の採寸施設等で一斉に行なわれていた学校制服の採寸も「密」を避け、移動を伴うことなくより手軽に安価で行えることから、オンライン化が進んでいる。
大きく3つの導入メリットは以下の通り。
2.遠方に住む生徒も自宅にいながらリモートで採寸が可能になることで利便性向上
3.高精度AI技術で瞬時に採寸、且つ特殊機器不要でスマホ1台で完結するため効率性アップ&コスト軽減
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。