F1レッドブル・ホンダとオラクル 「機械学習」や「データ・アナリティクス」向上での連携を発表

F1レッドブル・レーシングは今シーズン、オラクルの機械学習やデータ・アナリティクス機能を活用する。F1の2021年シーズンは今週末(本日)に開幕する。開幕戦は「バーレーンGP」。

マシンのサイドにオラクルのロゴが見える © Red Bull Racing

オラクルの「Oracle Cloud Infrastructure」はオントラック・アクティビティを向上させ、チームから世界中のファンへ多くの情報提供を行う業務まで、データのビジネス利用を最適化するという。このシステムが提供する機能は「驚異的なチームの競争力をさらに磨くことに貢献する」としている。

© Red Bull Racing

オラクルによれば、既に多くのフォーミュラ1(f1)レーシングチームは、公式クラウド・プラットフォームとして「Oracle Cloud Infrastructure」を選択し、初期プロジェクトにおいて車両パフォーマンス、機械学習、アナリティクスに注力しているという。
オラクルのカスタマー・エクスペリエンス・アプリケーションが、世界中のレッドブル・レーシング・ホンダのファンのエクスペリエンスを向上し、エンゲージメントを強化すると語っている。(以下、プレスリリースの妙訳)

© Red Bull Racing

F1ワールド・チャンピオン4回の実績を誇るレッドブル・レーシングは、公式クラウド・インフラストラクチャ・パートナーとしてオラクルを選定した。

F1は、データドリブンなスポーツであると表現される。各チームは分析と詳細にこだわり、それがトラック上の競合優位性をもたらす。最先端テクノロジー企業2社の連携には、レッドブル・レーシングの車両パフォーマンス向上のためのデータ利用の最適化と強化が含まれる。これは複数年のロードマップで実現され、オントラックとオフトラックの両方のエンジニアリング・オペレーションに関連し、「Oracle Cloud Infrastructure」の広範な人工知能と機械学習の機能が利用される。


チームとオラクルのコメント

レッドブル・レーシング・ホンダのチーム・プリンシパルであるクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)氏は、新しいパートナーシップを歓迎、次のように述べている。

クリスチャン・ホーナー氏(レッドブル・ホンダ)

これは、レッドブル・レーシング・ホンダにとって非常に重要なパートナーシップです。オラクルは、40年以上にわたりテクノロジー・イノベーションの最先端にいる大企業です。データベース管理とクラウド・コンピューティングについて業界で最も認められ、信頼されている企業の1つであるオラクルは、世界の多くの大規模企業や成功している企業に性能、イノベーション、専門知識を提供しています。このすばらしいパワーと知識を活用できることは、このチームにとって大きな前進です。オラクルの専門知識は、ファン・エンゲージメントやブランド構築のためのメカニズムの開発から、エンジニアリング部門や設計部門を含むチーム全体への豊富で新たなリソースの提供に至る、ビジネスの多くの分野に関係します。



オラクルは、レッドブル・レーシング・ホンダは、最高レベルのパフォーマンス、拡張性、セキュリティを備えるクラウド・インフラストラクチャ・プラットフォームを必要としているとして、「Oracle Cloud Infrastructure」が提供する独自機能により、データ・サイエンスとアナリティクスの利用を拡張し、レッドブル・テクノロジー・キャンパスで行われる大量かつ多様なエンジニアリング作業に対応できるようになる、という。

オラクルのチーフ・マーケティング・オフィサーであるアリエル・ケルマン(Ariel Kelman)氏は次のようにコメントしている。

アリエル・ケルマン氏(オラクル)

これは、設計、パフォーマンス、勝利に対する情熱を共有する2つの組織によるパーフェクトな提携です。レッドブル・レーシングは、限界への挑戦なしにはドライバーズ・チャンピオンシップとコンストラクターズ・チャンピオンシップを複数回制することはできませんでした。オラクルは、F1の新たな基軸を設定できる期待以上のテクノロジーと設計の発見と創出でレッドブル・レーシング・ホンダと連携することにまい進していきます。



レッドブル・レーシングは、グローバルのファンに熱心なF1チームとしても知られており、非常に優れたコンテンツとエンゲージメント機会を創出している。今回のパートナーシップでは、「Oracle Unity Customer Data Platform」、「Oracle CrowdTwist Loyalty and Engagement」、「Oracle Responsys Campaign Management」をはじめとするオラクルの広範なカスタマー・エクスペリエンス・アプリケーションを活用することで、統計や指標への容易なアクセスをファンに提供し、トラックでの活動をファンがより身近に感じられるようにする。
両社に共通する願いは、できるだけ優れたファン・エクスペリエンスを提供し、レースが行われる週末により卓越したインサイトとエンゲージメント機会を提供することで、世界中の新たなファンにF1の世界を開くこと。

レッドブル・レーシングのチーフ・マーケティング・オフィサーであるオリバー・ヒューズ(Oliver Hughes)氏は次のようにコメントしている。

オリバー・ヒューズ氏(レッドブル・ホンダ)

オラクルのようなメジャー・パートナーをF1に迎えられることを嬉しく思っています。我々は、我々が行う全てにおいて限界を超えていくことに重点を置いているため、クラウドへの移行の正しいパートナーを見つけることは非常に重要でした。オラクルの『CX Marketing Cloud』の専門知識をレッドブル・レーシング・ホンダの創造性とグローバル・ファンベースを組み合わせることで、進化するマーテックの新しい章を開き、ファンにとってもユニークで特別なものを提供できればと考えています。テクノロジーにおいて、レッドブルのエンジニアリング・チームは、データ・サイエンスおよびAIチームを最先端の専門知識によって強化するために、オラクルが持つ一連のツールを手にする日を待ち望んでいます!

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ロボスタ編集部

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