マーケティング支援事業や教育事業を展開する株式会社グローバルキャストはカメラを用いたAIによる混雑状況可視化サービス「アイテル」を提供するエコモット株式会社と共同で、混雑状況可視化サービス「ShopSCAN」の試験運用を2021年4月7日(水)より、大阪駅直結のファッションビル「ルクア大阪」の飲食店舗のうち、24店舗において開始したことを発表した。
店舗の混雑状況をデジタルサイネージやスマートフォンから確認
「ShopSCAN」はカメラを用いたAIによる混雑状況可視化サービス。インターネットに接続されたクラウドカメラが飲食店内の入客状況を解析することで人数をカウントし、施設内のデジタルサイネージやスマートフォンを介して空席・混雑状況を伝達するため、店頭まで行かなくても混雑状況を事前に確認することが可能。また、混雑状況を確認し来店した人には専用のクーポンを提供するなど、集客マーケティングにも活用できる。
3分毎にウェブカメラで撮影した店内をAIが解析し、店舗の許容する入客数に対して混雑状況を判定する。混雑状況はウェブを通して配信されるため、デジタルサイネージや店舗ホームページ・スマートフォンアプリ・SNS連携など、様々なインターフェースに出力する事ができる。使用するカメラはSIMを搭載しているため、Wi-Fi環境に左右されず安定的な通信を行うことが可能。重量も非常に軽量で設置も簡便であり、商業施設だけでなく店舗個別への提供にも対応している。また、「ShopSCAN」は、産業IoTインテグレーションのリーディング企業である株式会社エコモットの提供する空席通知サービス「アイテル」との提携によって実現している。
サービス導入背景
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、飲食店舗ではより一層厳重な対策が必要とされ、新しい生活様式への対応が求められている。ルクア大阪に入居する飲食店は入店するまでに長い待ち時間が生じ、直接店頭で確認するまで混雑状況が分からないという課題があった。さらに、空席があるにも関わらず、これまでの混雑イメージによる先入観が来店へのハードルを高くしている、という状況が起きていた。
「ShopSCAN」を通してユーザーが安心して利用できる環境を提供したいという想いから、ルクア大阪にて試験運用を開始。グローバルキャストは今後もコロナ禍で苦境に立たされている飲食業界の課題解決のため、最適なサービスを提案し、店舗を支援していくとしている。
グローバルキャストのPMテックソリューション
グローバルキャストではショッピングセンターやオフィスビルなど様々なプロパティ管理(PM)のDXを後押しするテックソリューションを展開している。また、混雑状況可視化の出力先インターフェースの一つとして、オフィスタワー従業者に特化したロイヤリティーアプリ「WORKER COMPASS」を提供している。
WORKER COMPASSについて
WORKER COMPASSはオフィスタワーの入居テナント企業・商業の活性化につながるプラットフォームアプリ。WORKER COMPASSアプリ上で、個別のオフィスタワーのアプリを簡単に運用する事ができる。商業施設とオフィスワーカーを繋げ、商業施設・テナントの方へは施設の活性化、またオフィスワーカーの方にはより働きやすい環境を提供することが可能。オフィスビルの情報やお知らせをビルで働くワーカーへダイレクトに伝達することで、オフィスワーカーへクローズドに特典や特別な付加価値を提供することができる。WORKER COMPASSのアドオンとして混雑状況可視化ソリューションを利用することが可能。
CO2モニタリングサービス
新型コロナウイルス対策として、常に換気ができている環境を支援するためCO2濃度のモニタリングデバイスの提供も可能。小型のIoTデバイスにより室内のCO2濃度を常時モニタリングすることで、スマートフォンやパソコンで計測値を確認できるほか、設定した閾値をもとに通知を受け取ることが可能。飲食店やバーのほか、カメラの設置に抵抗がありそうな宴会場やオフィスの会議室などの密閉空間にもおすすめ。
その他、非接触型検温システムである高機能サーマルゲート、トイレの空き状況や共用施設の予約状況確認、衛生管理のIoT化による効率化など様々なPMテックソリューションを展開している。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。