Spotifyが米国で車載スマートプレーヤー「Car Things」を発表!
2021年4月13日、Spotifyがスマートプレーヤー「Car Things」を発表した。
Spotifyの音楽ストリーミングサービスを車の中でより簡単に楽しめるようにする専用プレイヤーで、利用にはSpotifyのプレミアムサブスクリプションプランに加入している必要がある。
キットの内容は本体、車載マウント、シガーソケットアダプタにUSBケーブル。構成としてはAmazonのEcho Autoに近い構成だ。
Spotifyの発表によれば、Car Thingは車載インフォテインメントシステムと競合する製品ではなく、Spotifyユーザーがどこでもストレスなくオーディオ体験できることを目指したユビキタス戦略の1つだという。
車載マウントは、CDプレイヤーのCD取入口に取り付ける、ダッシュに取り付ける、エアコン吹出口に取り付ける3パターンが選べるので、取り付けに困ることはなさそうだ。
本体は幅116mm、高さ63mm、暑さ6mm、重さ96g。マットな質感のラバー素材で車のインテリアにあうデザイン。前面には4インチのタッチディスプレイと、右に大きな丸形ジョグダイヤル、その下にバックボタンを搭載している。本体上部には4つのプリセットボタンと右端にセッティング/ミュートボタンがある。
本体上部プリセットボタンには任意の機能を割り当てることができる。またボタンの間に丸い穴が4つあいているのはマイクアレイで、車での利用を考慮したノイズキャンセリング機能が搭載されているという。
操作は「HeySpotify」と指示して音声操作、液晶画面のタッチ操作、ジョグダイヤルやプリセットボタンでの操作の3種類がある。運転中には音声操作、停車中はジョグダイヤルなど自分の好みで使い分けることができるのは良さそうだ。
車に搭載されたBluetoothまたはAUX端子に接続することで、カーオーディオのスピーカーを利用して音楽再生を行う。またスマートフォン(iOS 14以上 / Android 8以上)のSpotifyアプリとモバイルデータ通信またはWi-Fi接続を利用する仕組みだ。
車でSpotifyをよく聞く人なら今すぐ欲しくなる製品だが、現在、米国のみ限定的な製品発売となっており招待を受けた人のみ入手可能だ。なお、予定市販価格は79.99ドルとなっているが、招待者は本体無料で送料6.99ドルだけで入手できる。
今後、日本で一般販売されることを期待したい。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。