持ち帰り弁当「ほっともっと」のプレナスがスマート農業に挑戦 ドローンによる田植え、IoTを活用した管理システムなど

持ち帰り弁当の「Hotto Motto」(ほっともっと)と定食レストランの「やよい軒」を国内外に展開する株式会社プレナスは、海外の「ほっともっと」「やよい軒(YAYOI)」などに国産米を輸出するため、2月より埼玉県加須市に農地を借り受け、田んぼの整備、種子の準備を進めてきた。4月27日、同社は5月10日(月)より、最先端技術の活用や様々な栽培方法を導入したスマート農業による田植えを開始することを発表した。


栽培方法や品種を掛け合わせた様々なパターンを検証

埼玉県加須市の「プレナス加須ファーム」は3月末現在、12圃場、約2.5haを展開している。水田では日々の水管理を遠隔で管理するクラウド型水管理システムや作付計画、作業指示、作業記録など日々のデータを“見える化”したシステムを導入するなど、生産性の高い稲作経営を目指している。

今回実施する田植えではドローンを使い水田に直接種をまく直播栽培や育苗箱内の籾数を倍にして効率性を高めた密苗栽培の導入、品種においても、暑さ、病害虫に強く、埼玉県の推奨品種である「彩のきずな」や収穫量の多い「あさひの夢」を使用するなど、栽培方法や品種を掛け合わせた様々なパターンを検証し、生産性の高い稲作経営に挑戦する。


ドローンイメージ

クラウド型水管理システム

見える化


埼玉県加須市「プレナス加須ファーム」の様子

加須ファームメンバー



21年2月.田んぼの様子



21年3月.耕起作業



21年4月.耕起後



21年4月.苗床完成



21年4月.育苗作業




プレナスの米文化継承事業

プレナスは持ち帰り弁当の「Hotto Motto」(ほっともっと)と定食レストランの「やよい軒」を国内に2,866店舗、海外9カ国・地域に259店舗の計3,125店舗を展開している(2021年3月末現在)。同社がいちばん大切にしている食材は、日本生まれのおいしいお米。全国に展開しているグループの店舗(ほっともっと、やよい軒、MKレストラン)では、1年間に日本で作られているお米の0.5%(4万トン)を使用している。

同社は日本の歴史、伝統に密接に関わりのある米文化を守り、その素晴らしさを未来へつなげていくために、様々な活動に取り組んでいる。

【プレナス米文化継承事業】
1.壁画「棚田の四季」
日本の美しい四季の中にある棚田を、細川護熙氏が墨絵で描いた作品「棚田の四季」。2m×1mの大きさの和紙60枚によって構成され、見る面や高さによって風景と四季が変わる表情豊かな作品で、米文化継承事業のシンボルとなる、天高8mの壮大な壁画。
https://www.plenus.co.jp/tanada-no-shiki/

2.米文化継承番組「The Story of Rice」
米を中心とした日本の食文化の魅力を世界に発信する映像番組。アイルランドの女性料理家が、日本の米食文化を探しに様々な場所を旅します。同番組は、2018年より2020年まで、香港、インドネシアをはじめ、アジア各国で視聴可能な「BBC Lifestyle Asia」にて定期的に放映。現在は、国内の教育機関で利用されるなど、様々な用途で米食文化の魅力を啓発している。
https://www.plenus.co.jp/rice/story_of_rice/

3.プレナスの米育活動
東京本社屋上に田んぼをつくり、子供たちと一緒にお米づくりに取り組む「茅場町あおぞら田んぼプロジェクト」や子供たちが描いたお米をテーマにした絵画を、精米工場前の遊歩道のフェンスに掲出する、「お米大好き絵画プロジェクト」を実施している。
https://www.plenus.co.jp/rice/education/

4.一般社団法人Plenus米食文化研究所
米にまつわる生活文化や歴史、おもてなしまでを含め、美しい日本の食文化の姿を研究し、世界に伝える活動を行っている。ホームページでは米の魅力を紐解く「米ライブラリー」をはじめ、弁当の変遷や定食の成り立ちをまとめた「弁当ライブラリー」、「定食ライブラリー」など、日本の食文化の魅力を様々な角度から発信している。
https://kome-academy.com/roots/story.html

「日本の米文化を守り、受け継いでいく。」
プレナス米文化継承事業 公式サイト

https://www.plenus.co.jp/brand/rice/

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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