アーム付搬送ロボット「ACUR-C」の試験運用 「源泉のお宿 湯河原千代田荘」のレストランで実施
スマイルロボティクス株式会社(以下、スマイルロボ)は野口観光グループの野口リゾートマネジメント株式会社が運営する「源泉のお宿 湯河原千代田荘」(神奈川県足柄下郡 湯河原町宮上 637)のメインダイニングさくらにて、開発中のアーム付搬送ロボット「ACUR-C」の試験運用を実施したことを発表した。
今回の試験運用は「下膳」にフォーカス
今回の試験運用は、施設側のオペレーションに合わせて「下膳」にフォーカスして実施。食べ終えた後の実際の食器には汁物が残っていたり、バランス悪く積まれていたり等もあったが、落下させてしまう等のトラブルもなく、想定通り一連の動作を実現することができたとしている。具体的な一連の動作は以下の通り。
1.タブレットでテーブル番号を指示
2.ロボットが自律移動で障害物を回避しながら指定のテーブルに移動
3.アームを使ってトレイを体内の棚に回収
4.別の空トレイをテーブルに設置(下の動画では割愛)
5.再び自律移動で障害物を回避しながら所定の下膳口まで移動
6.回収したトレイを下膳口に置く
【動画】アーム付搬送ロボットACUR-Cの試験運用の様子
アーム付搬送ロボット「ACUR-C」について
「ACUR-C」(アキュラシー)は「ロボットアーム」を搭載し、「つかむ」「はこぶ」を完全自動で行うロボット。人手不足や人件費高騰に悩まされ、更にコロナ禍で苦しむ飲食店・宿泊施設・介護施設等に対して、配膳・下膳を全自動・非対面で行えるようにし、スタッフは「人にしか出来ないおもてなし業務」に注力することで、オペレーション改善および売上・利益貢献を目指して開発中。
今回の試験運用にて確認出来た各種技術の有効性と新たに得られた課題を踏まえて、スマイルロボは引き続き、ロボットの社会実装・実用化に向け、様々な環境下での試験運用を行い、追加開発を行っていくとしている。また、「アーム付搬送ロボット」に限らず、ロボティクス技術の社会実装・実用化を見据えた開発全般(共同開発・受託開発含む)も積極的に進めている。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。