SEQSENSE 自律移動型警備ロボット「SQ-2」商用化から約1年半の導入台数を公表 コロナ禍の非接触型警備、人手不足対策化を推進

SEQSENSE株式会社は自律移動型警備ロボット「SQ-2」(エスキューツー)の商用化後、約1年半という短期間で導入台数10台を突破したことを発表した。


「SQ-2」について

「SQ-2」(エスキューツー)は3次元センサ技術・自己位置推定・リアルタイム経路計画など高度なテクノロジーを駆使することで生まれた自律移動型の警備ロボット。人手不足が深刻な警備業界において、各種警備業務の労力削減を実現する。
独自開発の3D LiDAR(三次元の距離情報を計測するセンサ)を搭載することにより、比類のない広視野角を実現し、警備対象物件の詳細な3次元マッピング、床に置かれた障害物や歩行者をはじめとした移動物体の発見、環境変化の検出を行うことが可能。センシングの結果を自己位置推定および経路計画に利用することで繰り返し安定した移動を行うことができ、また、人や障害物などとの接触を防ぐことが可能となる。



導入拡大の背景

近年成長著しいサービスロボット業界は昨今のコロナ禍において非接触でのサービス提供を可能とすることから、より一層需要の高まりを見せている。その中でも警備ロボットの分野は、多数の来客がある広い施設内をくまなく巡回する必要があるため、高い自律移動性能が要求される。SEQSENSEのSQ-2はそのような環境であっても人の手を借りずに安定して動くことができ、実際に利用している警備員からも労力削減に効果があると評価され、今回、商用化から約1年半という短期間で導入台数が累計10台を突破した。


SQ-2は「大手町パークビルディング」や「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」といった大丸有(だいまるゆう)エリアにあるオフィスビルをはじめ、成田国際空港や、大阪の複合施設「なんばスカイオ」など多種多様なビルに導入されている。また、「大手町ビルヂング」や「東京ポートシティ竹芝」は、ロボットが通信して自分でエレベータを呼び、複数フロアを行き来して巡回を行っている。


導入先物件のエレベーターに乗り込むSQ-2

SQ-2はすでに実用化済みのプロダクトだが、より多くの施設で利用してもらうため、引き続き実証実験に参加している。最近では日本でも有数のフロア面積を持つ大型商業施設や人通りの多いファッションビル、複雑なフロア形状の公共施設等でも実験行い、「SQ-2なら巡回警備が可能だ」と高い評価を得ている。SEQSENSE社はこのような実験で得られた結果をもとに、SQ-2やクラウドシステムをより安定性が高く使いやすい実用的な警備ロボットシステムとなるよう改良を日々進めている。


SEQSENSEの提供する警備ロボットシステム

SEQSENSEはロボットだけでなく、自身でロボットを運用できるクラウドシステムを含めて、警備ロボットシステムとしてプロダクトを提供している。

同社が開発するクラウドシステムは警備員からのフィードバックをもとに、使いやすく、実際の警備に必要な機能を提供している。このクラウドシステムを使い、警備拠点から遠隔でロボットに各種警備業務(巡回、立哨、動哨)に関する指示を出すことができる。ロボットから送られてきた情報はすべてクラウド上に蓄積され、巡回結果のレポート作成や、ロボットに搭載されたカメラのストリーミング動画の録画再生といった機能をいつでも利用可能。

関連サイト
SEQSENSE株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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