株式会社NTCは物流倉庫向けにスマートフォン等のカメラで撮影した画像をAIが識別し、品番に変換できるサービス「AI画像識別ソリューション」を提供開始したことを発表した。
撮影した製品画像の品番を取得する「AI画像識別ソリューション」
物流倉庫内では検品などの際に製品を識別する「製品コード」(JANコード、自社品番等)が必要になるが、品番が付与されずに入荷したもの、品番の貼付が難しい製品などは、従来のハンディターミナルでも読み取り作業ができない。このようなケースでは現状物流担当者がシステムに登録された製品コードを改めて発行するか、製品の仕様書や伝票などに記載されている名称や製品コードで照合するといったコストアップに繋がる作業が多く発生する。このような物流の問題を独自のAI画像識別技術で解決可能にした新たなイノベーションシステムが「AI画像識別ソリューション」。
「AI画像識別ソリューション」の特徴
1.手持ちのデバイス(タブレット端末)で簡単操作!
2.APIによる各種システム連携可能!(WMSデータ連携、受発注データ連携、ハンディターミナルとの連携)
3.1製品に対する画像枚数が3~10枚程度で、AIにて商品判別が可能。低コストで且つ稼働負担も軽減!
品番コード表記の課題と「AI画像識別ソリューション」の事例
物流倉庫業822社を対象とした独自での調査の結果、全製品にコードが表記(貼付)されている割合は17%しかなく、80%以上の企業がコードの表記が有るものと無いものが “混在”した状態で、製品の受入・在庫・検品・出荷の管理を実施していた。コードの有無によって物流管理のフローが分かれた状況になると、作業の煩雑化によって業務稼働時間へも影響し、スタッフの増員、教育訓練など物流コストが増幅する要因にもなっている。
某物流会社では製品の出荷作業を行う場合、目視でのピッキング作業による誤配を防止するために「確認スタッフ」を設けている。このような場合は「製品を検品場所に移動」「容器取り出し作業」「現品表等のペーパーからのコード読み込み」「コードと製品を目視照合」のフローが発生する。この4種の業務を全て、「画像識別AIソリューション」に置き換えて稼働や人員削減の実現へ向けて取り組んでいる。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。