Bodygram Japan株式会社は、明治9年に創業し、学校の制服や体育着を中心としたユニフォームの製造販売を行ってきた株式会社トンボが新たに提供を開始した学校制服採寸サービス「ハカルンジャー」にて、スマートフォンで撮影した2枚の写真を用い被写体のボディラインを自動で検出、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身25か所の推定採寸を可能にする「Bodygram」のAI採寸テクノロジーが採用されたことを2021年5月14日に発表した。
なお、「ハカルンジャー」は、既にこの春より株式会社トンボが納品している中学校・高等学校の採寸で導入されており、全国で約10,000人からの注文を受けている。
学校制服採寸サービス「ハカルンジャー」
従来の学校制服採寸会は入学前に実施されてきたが、時間と手間がかかる点及び遠方に住む生徒にとって移動コストがかかる点などいくつか課題が存在していた。また、コロナ禍に突入してからというもの、接触機会を伴う従来の採寸会には不安要素も伴う。そこで、株式会社トンボは、セルフ採寸で非接触の採寸を可能にする最先端AIテクノロジー「Bodygram」を活用した「ハカルンジャー」を開発、今春より提供開始した。
同サービスでは、「Bodygram」の技術を活用して体重や身長などの数値入力と正面と側面の全身写真を2枚撮影するだけで瞬時に全身25か所の推定採寸を行い、どのサイズの制服・体育着が最も体に合うかをレコメンドしてくれる。さらに、同サービス内では選定したサイズの制服・体育着をそのまま画面上で注文することができ、スマートフォンひとつで採寸から購入までシームレスなオンライン購入体験を効率的にサポートする。「Bodygram」は、採寸データを基に1人1人の身体に合わせて袖丈の長さ等微調整が必要な学生服というアイテムにおいて、時代と共に変化するニーズに対応し、新たな価値を生むソリューションとして今回採用が決定した。トンボでは「ハカルンジャー」を、制服・体育着の提供を行う全国へ拡大していくことを視野に入れている。
ボディグラムはAI(人工知能)の学習機能を駆使し身体サイズを推定する先進技術だ。年齢・身長・体重・性別を入力し、服を着たまま、スマートフォンで正面と側面の2枚の写真を撮影するだけで被写体のボディラインを自動で検出し、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身25か所の推定採寸が可能になる。
デパートやECでの買い物など日常に溶け込むセルフ採寸サービス
昨年から今年にかけてコロナ禍で、これまで当たり前であった「接触」を伴う接客やコミュニケーションの1つ1つも感染拡大リスクとなり得る中、「Bodygram」は「未来の技術」から「今日常で必要な技術」へと大きく飛躍することとなった。感染症対策や効率化の側面からトンボ学生服をはじめとして多くのブランドが「Bodygram」の技術を採用している。店頭にて採寸を伴う接客が生じる手老舗デパート等での利用の他、ステイホームで“おうち時間”が長引く中、これまでオンラインショッピングに抵抗があった消費者も通販サイトの利用機会が増え、買い物体験をサイズ面の安心感からサポートするツールとして活用されうようになった。現時点までに、アパレル業界やライフスタイル・ヘルスケア領域へ技術提供・実用化を果たしており、今後もフィットネス領域など様々な分野への活用と展開を計画している。
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