自動除菌ロボット「R-Paca」(アールパカ) 大阪府内のホテルと連携して実証実験 除菌業務の正常動作と有効性を確認

中西金属工業株式会社は2021年4月より販売開始している完全自律走行の自動除菌ロボット「R-Paca」(アールパカ)による、日々の除菌作業における負担・感染リスク軽減の有効性を確認するため、新型コロナウイルス感染症軽症者の宿泊療養施設となっている、大阪府内のホテルと連携して実証実験を実施したことを発表した。

R-Pacaのホテルでの実証実験は初の試み。実証実験により、自動除菌ロボット「R-Paca」(アールパカ)による実際の現場での、除菌作業の正常な動作が確認できたことから、今後はホテル業界に向けて本格展開を開始していく。


除菌現場への導入を推進

現在、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は引き続き高い水準で推移しており、感染拡大の収束の見えない状況が続いている。ホテルをはじめとする宿泊施設、公共機関、商業施設、医療・福祉施設、空港など人が多く集まる施設では、感染防止対策のため除菌作業を行う必要があり、日々の除菌作業の負担や感染リスクへの不安が大きな問題となっている。中西金属工業はそうした除菌作業による負担・感染リスクへの不安を軽減するため、完全自律走行の自動除菌ロボットを昨年から販売の準備をはじめ、2021年4月から販売開始した。


今回の実証実験では実際に除菌作業を行う必要のある現場へ自動除菌ロボットを導入し、自律運転での除菌作業やユーザーによる操作・設定を行い、正常に動作することを確認することで、除菌現場への導入を推進する目的で実施。


実証実験では全日程を通して自動運転での除菌作業、除菌作業後の充電器への自動帰還を確認し、走行面と機能面で問題なく除菌作業を行った。除菌作業の「見える化」も行い、壁や机の上がきちんと紫外線照射されていることを確認できた。また、ホテル担当者にタブレットでロボットの操作・設定を行ってもらい、操作面でも問題なくユーザーひとりで設定ができることが分かった。ホテル関係者から「使いやすい」などのポジティブな意見を得られたという。


自動除菌ロボット「R-Paca」について

自動除菌ロボット「R-Paca」は、大手高度医療機器メーカーのTime Medical社が開発する自動除菌ロボット「Intelligent Sterilization Robot (ISR)」を日本市場において中西金属工業が展開し、2021年4月より正式販売を開始している。


【自動除菌ロボット「R-Paca」の特徴】
1.除菌効果が高い 紫外線UV-Cを照射
紫外線の波長域の中で除菌力が高いとされるUV-C254nmを照射するユニットを搭載。除菌液噴霧との組み合わせによるW除菌で非常に高効果の除菌力を発揮。

2.安全性に配慮した自律走行を実現
高度な障害物検知機能と障害物回避技術で、安全に除菌作業を行える。また、走行中は上部が縮み、高さが低くなることで転倒を防止。



3.専用アプリによりタブレットでの操作が可能
マッピング機能により、タブレットを使って走行ルートや除菌ポイントを簡単に設定できます。紫外線照射や除菌液噴霧時間もタブレットでタイマー設定することで夜間の無人稼働が可能。

4.稼働状況の確認作業
ロボット本体には3Dカメラも内蔵されているので、除菌作業の様子をタブレット上で確認することが可能。

5.最適な除菌液を選択可能
過酸化水素や次亜塩素酸、二酸化炭素など、目的に合わせて除菌液を取り替えることが可能。

【自動除菌ロボット「R-Paca」仕様】



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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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