株式会社ZMPは、自動運転小型EVバス「RoboCar Mini EV Bus」の複数台導入パッケージの提供を開始することを発表した。
このパッケージでは、公道や特定エリア内で、人の移動を担う自動運転小型EVバス「RoboCar Mini EV Bus」車両本体と、自動運転車両の監視と最適な配置が可能であるクラウド管理システム「ROBO-HI」を、スーパーシティ・スマートシティへの導入運用支援セットとして提供する。車両価格は1台が7千万円、2台で1億円(ともに税抜)となっている。また、車両価格に加え、システム導入調整費、クラウドサービス利用料、導入支援サービス費等が別途必要となる。(冒頭の写真は、中部国際空港制限区域内における自動走行車両の実証実験時のもの:参考)
「RoboCar Mini EV Bus」は、コンピュータ制御が可能な小型EVバスに、LiDARやステレオカメラなど自動運転に必要なセンサー類と自動運転の頭脳となる「IZAC」(アイザック)を搭載し、自動運転を可能としたプラットフォームシステム。ユーザーが外部装置(PCや専用装置)より制御信号を入れることで制御ができるようにZMPの制御装置が組み込まれている。ベースのEVバス車両は中国ANFUI ANKAI AUTOMOBILE社製。
台数は2台1億円、5台2億円から選択することができ、導入場所・想定運用の規模に合わせた提供が可能となっている。
「ROBO-HI」は各自動運転車両の監視や交通制御など複数車両に対応したシステム管理が可能で、外部システムとのAPI連携にも対応し、スーパーシティ・スマートシティを実現する様々なITサービス基盤とのデータ連携も可能。
空港内での人の輸送の自動化を目的とした実証実験プロジェクトとして、中部国際空港制限区域内における自動走行車両の実証実験に活用された実績がある。
IZACは、自動運転用のソフトウェアプラットフォーム。IZACを搭載したコンピューター(PC)へセンサーを接続し、認識させることで、IZACの制御コンポーネントを通じて判断を行い、制御することであらゆる機械をコントロールすることができる。また、IZACで開発された制御コンポーネントを利用することで効率的に自動運転走行や認識アルゴリズムの開発を行なうことができる。
ROBO-HIも活用しながら、本格的な「スーパーシティ・スマートシティ」の本格導入についても、ZMPが多くの自動運転開発・実装プロジェクトで蓄積してきたノウハウを基に、実運用を見据えた導入・運用を支援する、としている。
RoboCar Mini EV Bus自動運転試乗会
本格的に導入を検討しているクライアント向けに、6月4日(金)、7日(月)に千葉県成田市で「RoboCar Mini EV Busの無料試乗会」も開催する。
RoboCar Mini EV Bus製品紹介ページ:
https://www.zmp.co.jp/products/robocar/robocar-mini-ev-bus
【RoboCar Mini EV Bus自動運転試乗会】
日時:2021年6月4日(金)、7日(月) 13時~17時
場所:日本自動車大学校 千葉県成田市桜田296-38
参加料:無料
申込方法:以下のメールアドレスへ、ご希望日時を記載して連絡。
ZMP ロボリューション事業部 sales@zmp.co.jp
特徴・基本性能
・乗車定員を11名としたミニバスの自動運転車両
・CAN情報取得が可能(速度、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトポジションなど)
・ZMP独自コントローラによりステアリング、アクセル、ブレーキをプログラムで操作可能
・自動制御モードとマニュアルモードの切り替え可能
・オプションでカメラやレーザレンジセンサ等の外界センサ、大容量バッテリシステム、また、遠隔監視システムなどを搭載可
【車両価格】
RoboCar Mini EV Bus 1台 7千万円(税抜)
RoboCar Mini EV Bus 2台 1億円(税抜)
RoboCar Mini EV Bus 5台 2億円(税抜)
※上記車両価格に加え、システム導入調整費、クラウドサービス利用料、導入支援サービス費等が必要。
Mini EV Bus(EVバス本体) 3千万円~(税抜)
※RoboCar Mini EV Busに使用しているベース小型EVバスのみの価格。
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