森林、カフェの映像に合わせてアロマシューターが連動 より没入感のある空間を演出する「IoA Work for Senses」凸版印刷が発表

凸版印刷株式会社はリアルとバーチャルを融合した新しい働き方を支援するサービス「IoA Work」を2021年2月より試験提供している。2021年5月28日、凸版印刷は「IoA Work」の機能を拡張した「IoA Work for Senses」を開発し、2021年6月より試験提供を開始することを発表した。

「IoA Work for Senses」は映像・音声・香り・照明の機器を一元管理することで、より没入感のある集中空間を演出し、利用者のパフォーマンス向上を支援する。なお、同サービスはコクヨ株式会社の新オフィス「THE CAMPUS」(ザ・キャンパス)に展示されている「IoA POD」に導入され、2021年5月28日(金)から一般公開される。

「IoA POD」のイメージ


視覚・聴覚・嗅覚を刺激し、より没入感のある空間を演出

凸版印刷では2018年以降、独自の香り噴射機構を持つ株式会社アロマジョインと連携し、アロマシューターを活用した香りによる空間演出のソリューションを提供してきた。 「IoA Work for Senses」ではアロマシューターを複数搭載したデバイスを開発し、120種の香料の組み合わせと、強度変化を実現する。また、海辺や森林、カフェ、オフィスなどの映像を投影した曲面ディスプレイと連動した香りを出すことで、視覚と嗅覚を刺激し、よりリアルな空間を作り出し集中力向上を支援する。







新型コロナウイルス感染拡大防止のため、密集を回避する「新しい生活様式」が進む中、テレワークをメインに、センターオフィスを持たない企業も増えつつある。一方で、テレワークを起因とするコミュニケーション不足や環境に起因するパフォーマンスの低下が課題となっている。このような課題に対し凸版印刷は、かねてより「Your Space」などの集中力を高める空間演出ソリューションの開発や、センシングデータを活用することで、パフォーマンス向上を支援するソリューション・サービスを提供してきた。 「IoA Work for Senses」ではこれらのサービスやソリューションを「IoA Work」へ実装し、個人ごとにカスタマイズすることで、圧倒的な没入感を作り出し、利用者がより集中し、パフォーマンスを高めることができる環境を実現する。


 「IoA Work for Senses」の特徴


マルチスピーカー×重心センサーでリアルに近い聞こえ方を実現

従来のオンライン会議では、リアルの会議と比較して音の臨場感がなく、聞きたい人の声が聞き取りづらいなど、スムーズな会話に課題があります。本サービスでは、マルチスピーカーと椅子に備え付けた重心センサーを組み合わせることで、重心の移動に合わせて音の聞こえ方を変化させるシステムを搭載。それにより、実際の会議室で参加しているような臨場感のある聞こえ方を実現する。


 

(左)マルチスピーカー(右)重心センサー 


脳波デバイス「b-tone(ビートーン)」で心理状態を可視化

超軽量・小型のイヤホン型脳波デバイスである「b-tone」は脳波のみならず心拍・加速度の計測機能を持ち、活動量や姿勢等の情報の取得も可能。これらの機能により、利用者の集中やリラックス状態を可視化し、パフォーマンスの向上を支援する。

脳波デバイス「b-tone」装着イメージ


「Your Space」で個人ごとに空間をカスタマイズし、圧倒的な没入感を実現

設定されたシーンに応じて映像・音声・香り・照明をコントロールする技術「Your Space」を活用し、集中力を高める空間を実現する。疑似的な環境変化がユーザーの脳を刺激し、リフレッシュ効果を生み出すことで、利用者のパフォーマンス向上を支援する。


今後の目標

 凸版印刷は「IoA Work for Senses」に様々な機能を追加し、今後も「IoA Work」をアップデートしていく。 また、「オンラインとオフラインをシームレスにつなぐ」をコンセプトに、新しいオフィス空間の構築を支援する「IoA Work」を幅広い業種/業界に導入し、2025年度までに関連受注含め約50億円の売り上げを目指すとしている。

関連サイト
凸版印刷株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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