アスラテック株式会社はクラウド型のロボット制御プラットフォーム「Asratec Cloud Robot System」(アスラテック・クラウド・ロボット・システム)を発表した。
クラウドに接続する仕組みのため、様々なロボットに対応
「Asratec Cloud Robot System」はさまざまなロボットの操作や管理をクラウド経由で行えるようにするプラットフォーム。オペレーターはウェブブラウザーから「Asratec Cloud Robot System」にアクセスして、例えば次のような機能をクラウド経由で利用できる。
・ロボットのステータス情報やログ情報、統計データなどを取得する
・ロボット側にある複数のカメラ・マイクからの映像・音声を取得して、ロボットや周囲の状況を把握する
遠隔操作方法はジョイスティック操作以外にもウェブブラウザーのGUIやマスタースレーブ方式など、幅広く対応。また、オペレーターによる操作を記録したり、ロボットの姿勢を登録したりしておくこともできる。さらにオペレーターはロボットの動きを遠隔で監視、トラブル時に遠隔で復旧を試みるというような使い方も可能。ロボットから取得、蓄積するデータはロボットの稼働分析、故障検知や予知などに活用することができる他、作業に必要なスペックを備えたハードウエアの開発や動作データの作成など、将来的な自動化の検討においても有効。
「Asratec Cloud Robot System」は協働アームロボットや走行ロボット、清掃ロボット、コミュニケーションロボットなど用途を問わず、さまざまなロボットに対応可能。ロボットに専用デバイスを接続してクラウドに接続する仕組みのため、既存のロボットを改造することなく、「Asratec Cloud Robot System」に対応させることができる。また、異なる種類のロボットや、複数のロボットを一括して管理することも可能。
「Asratec Cloud Robot System」は2021年6月1日にソフトバンク株式会社が開設した、企業によるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みの加速を目的とした最新ソリューションの体験型施設「Executive Briefing Center(エグゼクティブ・ブリーフィング・センター)」で展示されている、Universal Robots社の協働アームロボット「UR3e」を5G通信経由で操縦するデモンストレーションでも採用されている。
今後アスラテックは「Asratec Cloud Robot System」の対応ロボットを拡充していく。また、ロボットSIerやディストリビューターなどのパートナー企業と連携して、「Asratec Cloud Robot System」を活用したソリューション開発にも取り組んでいくとしている。
アスラテック株式会社
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。