ITを活用した独自の栽培技術により高品質・高機能な農産物を一年中安定的に栽培する方法を確立し、農業支援および青果卸売業務を展開する株式会社Happy Quality(ハッピークオリティー)は、環境問題解決を含むSDGs達成へ向けてCRRA(シーラ)と業務提携契約を結び、エコシステムの共創に向けた連携を6月16日より開始したことを発表した。
CRRAについて
CRRA(シーラ、一般社団法人炭素回収技術研究機構)は地球温暖化を止める方法から人類の火星移住の実現まで一貫して研究を行う研究機関。現役で東京大学に在籍する化学者兼発明家の村木風海(むらき かずみ)氏が機構長として創設し、独立した研究開発を行っている。「地球を守り、火星を拓く」をスローガンに、世界最先端の気候工学・CO2直接空気回収(DAC)分野に取り組むほか、空気から石油の代替燃料を製造する「そらりん計画」、そして有人火星探査の研究を推進する。
機構長の村木氏は小学4年生の時から研究を行っており、2017年にはボタン1つで誰でも簡単に空気中から二酸化炭素を集められる世界最小サイズのCO2回収装置「ひやっしー」を開発。総務省の異才を発掘する「異能(Inno)vation」プログラムに採択されている。
2019年には「世界を変える30歳未満の日本人30人」として Forbes Japan 30 UNDER 30 2019 サイエンス部門を受賞。二酸化炭素やその資源化に関する豊富な経験と知識を活かし、現在は省庁・民間企業向けにCO2排出量を大幅に減らす顧問/アドバイザリー業務等も行っている。
Happy Qualityについて
Happy Qualityは「農業の新しいStandardを作る」というビジョンのもと、農業における社会課題を、“テクノロジー”で解決するためデータドリブン農業の実践および研究開発を行っている。
現在、地球温暖化の深刻化により、政府は今世紀中に国内の1次産業に深刻な影響が出ると発表している。そのような中で、今回「地球を守り、火星を拓く」をスローガンに、CO2直接空気回収(DAC)技術や、空気中のCO2から石油代替燃料を製造する研究などに取り組んでいるCRRAと業務提携を締結することで、政府が掲げる2050年までのカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、環境に配慮した循環型農業の構築を目指す。
また、両社の有する経営資源を相互補完的に活用し、より強固な事業基盤を構築すると共に、新たな事業機会を創出することにより、企業価値の向上を目指し検討していく。
CO2直接空気回収装「ひやっしー」
CRRAは2017年にCO2を直接回収する革新的な装置「ひやっしー」を開発。「ひやっしー」はボタン1つで誰でも簡単に空気中から二酸化炭素を集められる、世界初の“どこでもCO2回収装置”。
「ひやっしー」で回収した二酸化炭素は、農業分野で肥料として活用されることも期待されている。実際に「ひやっしー」を活用し、二酸化炭素濃度を通常の大気の2.5倍に上げたビニールハウスで育てた作物は3割も生産高が上がるという結果が出ている。加えて、光合成は糖質を作る作用があるため、農作物の光合成促進効果により、甘く美味しい野菜や果物の栽培を可能にする。
これを農業に応用して活用していくことで、循環型農業の構築を目指す。加えて、Happy Qualityが持つ農業化ネットワークを活用し、構築された循環型農業の普及を目指す。
今後の展望
提携を通じて、農業領域におけるCO2排出の削減に貢献し持続可能なグリーン社会の実現を目指す。Happy Qualityは世界に先駆けて、農業におけるデータドリブン・マネージメントを行ってきたが、今後はさらに農業のデジタルトランスフォーメーション化(DX化)の加速が予測される。そうした時代だからこそ、より農業の現場との密接な関わりを大事にしていきながら、地域そして世界的な「農業のスタンダード」となれるよう、社会価値のある事業展開を図る。その上で、提携をきっかけに、より持続可能な農業を通じた豊かな社会の実現を目指していく。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。