新型のAmazon「Echo Show 5」「Echo Show 8」が発売になりました。編集部にも実機が届きましたので、最上位機種の「Echo Show 10」と併せて、紹介していきたいと思います。並べたうえで特徴を解説していきます。
「Echo Show 5」「Echo Show 8」は「第2世代」の「新型」と銘打たれています。どちらも第2世代は6月に発売になったばかりのモデルです。Amazonで購入する際、【新型】と表記があるものがそれです。なお、6月15日時点では、第1世代の商品も在庫があり、やや安い価格で販売が続いています。ちなみに「Echo Show 10」は2020年9月に発表になっていて、その際に年内に出荷が予定されていたものの、発売が遅れ、2021年4月14日に発売されました。
「Echo Show」3製品の違い
「Echo Show」シリーズは、Amazon Alexaと連携したスマートスピーカーで、ディスプレイ画面を備えた製品です。
「Echo Show 5」「Echo Show 8」「Echo Show 10」の大きな違いはまず、本体のサイズです。外箱のサイズからしてこんなに異なります。ひと目見て解る違いですね。
これは各機種の画面の大きさに由来するものです。名称が示していますが、「Echo Show 5」の画面サイズは5.5インチ、「Echo Show 8」が8インチ、「Echo Show 10」が10.1インチとなっています。液晶テレビとは違って奥行きも大きく変わります。装備されているスピーカーなどの関係からです。
「Echo Show 5」と「Echo Show 8」を横から見ると三角形で、据え置き固定型です。
一方「Echo Show 10」はタブレット並みの大型ディスプレイを備え、かつ背部に大型のスピーカーが組み合わされているので、サイズも重さも迫力あるものになっています。
なお、「Echo Show 5」と「Echo Show 8」に別売のスタンドが用意されていて、それを使用すると本体の角度や向きを簡単に変更できるようになります。
「Echo Show 5」のサイズは幅148mm x 高さ86mm x 奥行73mm。「Echo Show 8」のサイズは幅200mm x 高さ130mm x 奥行99mm。
「Echo Show 10」のサイズは幅251 mm x 高さ230 mm x 奥行172 mm。
また、「Echo Show 10」は画面が回る機構になっていて、話しかけたユーザーの方向に自動的に向く仕様になっています。ユーザーの動きに合わせて追尾もします(下記の動画では、読者の皆様のAlexaが起動してしまわないよう、ウェイクワードを「Echo」に変更してあります)。
■ Amazon Echo Show 10 は呼んだ人の方向を向きます
価格の違い
Amazonでの販売価格は、キャンペーンやタイムセールなどによって変わりますが下記が参考の一覧表です。「Echo Show 5」は8,980円、「Echo Show 8」は14,980円、「Echo Show 10」が29,980円となっています(税込)。
すべての製品にカメラを装備
今回の「Echo Show」シリーズすべての機種にカメラが搭載されています。「Echo Show 5」には2メガピクセルのカメラが、「Echo Show 8」と「Echo Show 10」には13メガピクセルの高解像度カメラが内蔵されています。
主にカメラ機能は、2つの機能で便利に活用できます。ひとつは「外出先から内蔵カメラにアクセスして部屋の様子が確認できること」。もうひとつは、「ビデオ通話」です。内蔵カメラでAlexaアプリや画面付きEcho端末を持っている家族や友人とビデオ通話が可能です。
ただ、リビングや寝室にも置かれる可能性があるスマートスピーカーですから、カメラ内蔵はプライバシー面で心配です。Echo Showシリーズではプライバシーを重視するため、カメラはすべて物理的なシャッター機構が付いています。手でスライドしてカメラのレンズをふさぐことで、カメラ機能をオフする機構のために安心です。
梱包内容
梱包内容は、基本的には本体とAC電源、スタートマニュアルの3点です。
「Echo Show 10」のみ、焼き肉屋さん等で配布されるようなドーナツ型の紙が同梱されています。これは、「Echo Show 10」が首を大きく振れる機能のため、本体の下に敷いて、この紙の範囲にモノを置かないように啓蒙する目印になるものです。
3つの製品は、画面サイズ、スピーカー性能、価格など、明確な違いがあります。個人的には、音楽(BGM)に使用することが多いので、スピーカー性能が比較的よくて価格の安い「Echo Show 8」がオススメと感じています。「Echo Show 5」はコンパクトと価格が利点なので、初めての画面付きスマートスピーカーに良いでしょう。予算に余裕があれば「Echo Show 10」、回る画面や高性能スピーカーで高く評価しています。
皆さんの予算や置き場所に合わせて、購入を検討するのがよいでしょう。
ロボスタでも追って、更に詳しいレビューを紹介していけたら、と思っています。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。