ロボコンに出場する学生・子ども達を支援する「チーム支援プログラム」の募集を開始 次世代ロボットエンジニア支援機構

一般社団法人次世代ロボットエンジニア支援機構は2021年度ロボコンチーム支援プログラム(STEP2021)の支援対象チームを募集することを発表した。


ロボコンに出場する学生・子ども達を支援

ロボコンチーム支援プログラムはロボットコンテスト(ロボコン)で成長したい学生・子ども達を応援するため、公募にてロボコンに出場する学生・子ども達のチームを支援する。選出されたチームにはチームが希望する物品を同機構が提供する。

同プログラムは昨年度に引き続き2年目の実施となる。昨年度は14件の応募があり、5チームに対して支援が行われた。今年度も基本的な制度は同一だが、チームの特色、持ち味を出しやすくするために、より自由度を増した申請書様式とした。また、支援規模についても、今年度はより拡大しての実施を計画している。

さらに申請書を作成すること自体が学生・子ども達の今後の活躍にあたって、自らの取り組みをアピール等の良い訓練機会であるという考えに基づき、希望チームには支援の採否に関わらず、同機構からの講評・助言を個別に実施する。


今年度の支援内容

申請書の準備期間を確保するため、公募期間を昨年よりも延長する。公募期間は7月上旬〜8月下旬(メール送付)を予定する。支援チーム採否については同機構会員の他、6名の外部審査員を交えて厳正に審査する。採択チームの決定は9月中旬、支援品の送付は9月末〜10月を予定する。

・選出したチームに対しチームが希望する物品最大10万円分(消費税や送料等手数料込み)を提供。

・希望する物品にはロボットコンテストのために製作するロボットの費用だけでなく、その製作の勉強のために必要な書籍代など妥当と考えられる物品の購入費用を含む。

・実際の助成規模は応募総数、申請内容等により、変更する場合がある



応募資格

応募できるのは次に挙げる資格を満たしているロボットコンテストチームとする。

・ロボットコンテストに出場している、2人以上のチーム(1人のチームは不可とする。) 

・大学・大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校、高等学校、中学校、小学校などの教育機関に所属する学生・生徒のみから構成されるチーム(チームが学校所属のチームである必要はない。例えば地域のロボットチームでも応募可能)

・同機構が実施する事後アンケートやインタビューの実施、webページへのチーム情報の掲載などに協力できるチーム 

・製作したロボットに同機構のステッカーを貼り付け可能なチーム 

・選出された申請書(個人情報等を除く)の一部公開に同意頂けるチーム 

関連サイト
2021年度STEP募集要項


代表理事 川節拓実氏からコメント

昨年度に引き続き、本事業を通じて次世代のロボットエンジニア創出とその支援、ものづくり振興に微力ながら貢献できることを大変光栄に存じます。本事業の趣旨は、資金的な困難を抱えているロボコンチームへの支援のみならず、自らの取り組みを申請書という形でアピールすることで組織内外の支援を獲得するという、技術者・研究者として活躍するのに必須とも言える行為について、体験の機会を提供することでもあります。各チームの熱意と工夫のこもった申請をお待ちしております。

本機構としましても、厳正かつ有効な審査、支援を通じて微力ながら皆様に貢献ができるよう、引き続き全力を尽くして参ります。また、本事業は本機構の企業スポンサー様、個人サポーター様の多大なご支援あってのものであり、このような社会一体となった若手育成・支援の枠組みをさらに広げることができるよう務めて参ります。

次世代ロボットエンジニア支援機構について

次世代ロボットエンジニア支援機構(通称Scramble)は日本のものづくりを担う次世代のエンジニアの育成、およびものづくり業界・文化の活性化をミッションに掲げている。ロボットコンテスト(ロボコン)を人材育成の場として活用し、様々なロボコンに出場する学生・子ども達への製作費やメンター提供、ロボット製作以外にも広報、資金調達等の支援など、多岐に渡る支援事業を実施している。また、社会人・学生合同の技術勉強会、学生向けのロボット教室等、全世代のスキルアップや初学者の参入障壁を下げる取り組み、エンジニアを憧れでカッコいい職業に感じてもらい界隈の人口増加を狙う事業を展開している。


なお、次世代ロボットエンジニア支援機構では企業、個人からの支援によって事業を推進している。支援の詳細は以下から確認できる。

関連サイト
企業
個人

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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