物流AIロボティクスの株式会社ギークプラスは、三菱倉庫のEC向け物流センター「SharE Center misato」に自動棚搬送ロボットが採用されたことを発表した。機種はAMR「EVE P500R」、台数は50台。同物流センターへの導入にあたり、ギークプラスは物流センター構築支援を行う株式会社フジテックスと連携した。
三菱倉庫は昨今のEC市場の拡大に伴う物流需要の高まりに対応するため、埼玉県三郷市にECに特化した物流センター「SharE Center misato」を開設。EC事業者様の多様な物流ニーズへの対応と生産性の向上、省人化を目的としてSharE Center misatoに「EVE P500R」50台を導入した。SharE Center misatoは7月1日にオープンし、導入された50台も同日から稼働を開始しているという。
「EVE P500R」は「人」が仕分け作業を行うピッキングエリアに「AIロボット」が棚ごと発送する商品を運んでくる棚搬送ロボット。「人」に代わって商品を探して仕分け作業場まで運搬してくれることで、商品のピッキングに掛かる時間を大幅に削減する。
またEVE P500Rは、クラウド型在庫管理システムのロジザード株式会社が提供しているクラウド倉庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」と標準で連携、様々な物流ニーズへの対応が可能だとしている。
SharE Center misatoとは
埼玉県三郷市にオープンしたEC(eコマース)向け物流センター。この物流センターは、首都高速、東京外環自動車道、常磐自動車道の結節点である三郷ジャンクションの至近に位置し、首都圏各地への配送に最適の立地となっている。
自動棚搬送ロボット「EVE」とEC物流に特化した在庫管理システム(WMS)を活用した高品質かつ効率的な物流サービスを従量課金制で提供し、EC事業者のさまざまなニーズに対応するとしている。
SharE Center misatoの概要
所在地 埼玉県三郷市新三郷ららシティ3-2-1 三菱倉庫・三郷1号配送センターB棟内
面 積 約5,600㎡
稼働日 本年7月1日
ロボスタではこれまで、棚搬送ロボットによる同様のシステムの導入について、デル、アスクル、佐川グループなどが導入したケースを記事として掲載している。
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