内閣府共催の『Society 5.0科学博』7/15から開催 空飛ぶクルマ、無人トラクター、はやぶさ2帰還カプセル等最先端技術を展示

日本発の最先端技術を発信する『Society 5.0科学博』が東京スカイツリータウンで開催される。入場料は無料。主催は内閣府と海洋研究開発機構(共催)。期間はメイン展示が2021年7月15日(木)~28日(水)の14日間、その他、サブ展示やサイバー展示等が9月5日まで行われる。

日立製作所、本田技研工業、NTTドコモ、アシックス、SUBARU、オリンパス、クボタ、NEC、ENEOS、シャープ、テルモなどの大企業に加え、新しい価値を創造する空飛ぶクルマのSkydrive、新世代バイオ素材のSpiber、水問題を解決するWOTA、衛星データ活用のSynspective、ソフトバンク傘下で自動運転のBOLDLY、最先端インフラ計測のフォトンラボ、3Dプリンターのアスペクトなどが出展を予定している。

「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」を開発する株式会社SkyDriveはフルスケールの空飛ぶクルマの展示機等を出展、そのほか、ロケットエンジンやはやぶさ2の帰還カプセル、有人潜水調査船「しんかい6500」、ヤンマーアグリの自動運転対応のロボットトラクター「YT5113A」など、最新技術を搭載したデバイスや機器などが展示される。

ヤンマーアグリは無人作業対応のロボットトラクター「YT5113A」を展示予定


『Society 5.0科学博』について

『Society 5.0科学博』は最先端の科学技術を駆使した「日本発」の世界を変えるイノベーションが集結し、日本が想い描く「2030年の社会」を世界へ向けて発信する科学博。内閣府が提唱する「Society 5.0」の未来像のイメージのほか、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還カプセルやJAMSTECの有人潜水調査船「しんかい6500」をはじめ、国の研究機関等における先端的・独創的な技術を集結(総計200点以上の展示物)し、科学技術の面白さや大切さを目に見える形で発信する。

東京スカイツリータウン ソラマチひろばと1階 「科学技術のフロンティア」 ~宇宙と海洋~ の展示イメージ


SkyDriveは有人飛行試験に成功した「空飛ぶクルマ」の試験機「SD-03」を展示

今回、SkyDriveは2020年8月に有人飛行試験に成功した「空飛ぶクルマ」の試験機、「SD-03」のフルスケール展示機を東京スカイツリータウン 4階 スカイアリーナ特設パビリオンにて展示する。空飛ぶクルマの写真撮影は可能。

SkyDriveは「脱炭素社会」や「誰もが移動の自由を手に入れる社会」の実現を目指し、電動の「空飛ぶクルマ」の開発を始めて3年が経過した。引き続き、社会に求められる機体開発を進めるとともに、「空飛ぶクルマ」という次世代産業へ日本発の企業として挑戦することにより、ものづくり大国である日本の更なる経済発展に寄与していく。

東京スカイツリータウン4階 スカイアリーナ特設パビリオン「Society 5.0の未来像」展示イメージ



「Society 5.0」科学博東京スカイツリー特別ライティングの点灯式も実施

内閣府は科学技術の面白さや大切さを目に見える形で発信し、日本発の最先端科学技術によって2030年の未来社会を体感できる展示会「Society 5.0科学博」を東京スカイツリータウンにて海洋研究開発機構(JAMSTEC)と共催。この開催に先立ち、7月14日(水)に報道関係者を対象とした内覧会とオープニング式典を実施する。式典では未来社会をイメージした東京スカイツリー特別ライティングの点灯式も実施する予定。(※7/13追記:オープニング式典は緊急事態宣言の発出に伴い、中止になりました)

画像は『Society 5.0科学博』から引用
報道関係者向けオープニング式典・点灯式 登壇者(敬称略)
井上 信治(内閣府特命担当大臣)
松永 是(国立研究開発法人 海洋研究開発機構 理事長)
山本 亨(墨田区長)
青木 克德(葛飾区長)
山海 嘉之(筑波大学教授、サイバーダイン株式会社CEO)
野口 聡一(JAXA宇宙飛行士)※予定
花澤 香菜(声優、女優)



各テーマ会場と開催イベントについて

Society 5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)のこと。狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において日本が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された。

画像は『Society 5.0科学博』から引用

『Society 5.0科学博』では東京スカイツリータウン4F/1Fでのメイン展示、天望回廊でのサブ展示、東京スカイツリータウン1Fでの企業展示の他、会場の展示物を専用ホームページ上で疑似体験して楽しめるサイバー展示も行う。入場料は無料だが、天望回廊の入場には別途入場チケットを購入する必要がある。

【各会場の展示内容】

「1F/団体ロビー & ソラマチひろば」 科学技術のフロンティア~宇宙と海洋〜 令和3年7月15日(木)〜7月28日(水)
科学技術のふたつのフロンティアである宇宙と海洋に注目した大型展示を実施。宇宙コーナーでは国際宇宙ステーションや日本実験棟「きぼう」の模型を展示するほか、ロケットエンジン、はやぶさ2の帰還カプセルを展示し、日本が世界に誇る宇宙開発関連技術を体験できる。海洋コーナーでは深海探査機や研究船の模型等の展示を通じて、最先端の海洋研究技術に触れられる展示をするほか、海洋の美しさや不思議さ、奥深さを体感できる展示を行う。
「4F/スカイアリーナ特設パビリオン」 Society 5.0の未来像〜5つの社会課題を解決する展示〜 令和3年7月15日(木)〜7月28日(水)
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)、革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の成果を中心とする、社会課題解決およびSociety 5.0実現に資する科学技術を結集。Society 5.0に向けた未来社会づくりのため、どのような科学技術が開発され、これらが私たちの暮らしにどう役立つかを理解できるよう、5つのゾーンに分けて展示する。実機や模型の展示に加え、映像を用いて現在の科学技術の到達点とその先に拓かれる未来像を表現する。
「天望回廊」 Society 5.0への軌跡~Society 5.0までの歩み~ 地上450mに位置する東京スカイツリー最上部の回廊空間を活用し、科学技術と人々の連帯により、その時々の困難を克服しSociety 1.0から4.0までの社会を築いてきた歴史と、この先に拓かれる未来社会Society 5.0を紹介する。宇宙に近い場所で、街を一望しながら未来について考えることができる。
「千葉工業大学東京スカイツリー タウンキャンパス」 Society 5.0シアター 展示会期間、会場内のシアター設備を用い、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、JAMSTEC等が保有する科学技術関連映像を大迫力で放映する。また科学技術の第一線で活躍している著名人を講師に招き、宇宙や海洋、防災、情報通信などの業界における最先端技術に関する講演会を実施するほか、小中学生向けの体験型イベントを実施する。

【開催予定イベント】
AXA 大西卓哉宇宙飛行士
Society 5.0科学博 スペシャル講演LIVE配信

・開催日時:2021年7月18日(日)15:30~16:30
・開催場所:オンラインLIVE配信。申込者には後日、参加方法を連絡。
・対象学年:小学校4年生~中学生およびその家族 ※小学校4年生以下の申込も可能。
・申込受付期間:2021年7月14日(水)まで
・申込方法ページ
https://form.cao.go.jp/cstp/opinion-0556.html

展示期間 ・メイン展示(東京スカイツリータウン4F/1F)
令和3年7月15日(木)〜7月28日(水)

・サブ展示(天望回廊)
令和3年7月15日(木)〜9月5日(日)

・サイバー展示(会場での展示物を、専用ホームページ上で疑似体験して楽しめる展示)
令和3年7月17日(土)〜9月5日(日)

・企業展示(東京スカイツリータウン1F)
令和3年7月15日(木)〜7月19日(月)

 『Society 5.0科学博』公式サイト https://society5expo.jp/

■参考動画「Society 5.0 未来社会 イメージ動画」

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