顔認証で宅配ロッカーの鍵を解除 日本コンピュータビジョン「Quist」に顔認証SDKを実装

日本コンピュータビジョン株式会社(以下、JCV)は株式会社FUJIが展開する宅配ロッカーシステム「Quist」(クイスト)に、JCV顔認証ソフトウェア開発キット(SDK)を実装したことを発表した。この宅配ロッカーシステムの開発により、一般ユーザーにとってより便利、高セキュリティに顔認証での荷物受け取りを実現する。


QRコード認証に加えて顔認証での鍵解除も可能に

リテール業界で急速に広がるBOPIS(Buy Online Pick-up In Store)。QuistはこれまでQRコードを活用した「非対面、非接触」の商品や荷物の受け渡しサービスを提供し、導入先の「自動化、省人化」にも貢献してきた。

今回、JCV顔認証「SDK」をQuistに利用することで、QRコード認証に加えて顔認証での鍵解除が可能となった。例えば、ユーザーがスマートフォンを忘れた際にも確実に荷物の受け取りが可能。顔データ登録を一度行うことですぐに使用できるため、QRコードの検索・表示という手間すら省くことができる。「顔パス」での荷物受け取りが可能になることで、これまで以上にユーザーと導入事業者の安全性(非対面、非接触)と利便性(QRコード不要、自動・省人化)の向上が期待できる。


Quistの特長

「Quist」はIoTを駆使し、ロッカー本体、クラウド、そしてユーザー端末を結ぶ次世代型宅配ロッカーシステム。主な特長として下記が挙げられる。

・全天候型
防塵・防水構造により、屋内・屋外を問わず、どこにでも設置が可能

・高セキュリティ
防犯カメラ内蔵。録画動画の一定期間蓄積が可能

・スマート受取
QRコードをかざす、または顔認証でボックスが開くため、操作が簡単

・Quistシステム
各システムとのデータ連携を可能としたフレキシブルなシステムI/F提供

・Quistクラウド
クラウドシステムを利用したリアルタイムなロッカー管理・監視システム

・設置準備
コンセント1口(AC100V)のみで稼働開始が可能

・ラッピング広告宣伝
Quist本体の前面を広告面として利用可能


JCV顔認証「SDK」について

JCV顔認証「SDK」はより少ない工数でアプリケーションやシステムを開発できるようにするための、プログラム・サンプルコードなどをパッケージ化したソフトウェア開発キット。世界トップレベルのSensetimeの顔認証アルゴリズムを使用し、認証のエラー率は最も低い数値を達成している。JCV顔認証「SDK」はQuistのような既存製品・システムに追加機能として実装をし、新製品開発に利用できる。AI技術を搭載したJCV顔認証「SDK」は99%以上の認識精度、生体検知(なりすまし防止)、マスク検知(マスクを着用している顔を検知)等、正確性、セキュリティ面で力を発揮。宅配ロッカー以外にも荷物の一時預けロッカーや、事業会社での本人確認システム強化、カードやキー(鍵)無しのホテルや自宅の入退室にも応用が可能。

JCV顔認証SDKについて
米国国立標準技術研究所(NIST)実施のベンチマークテストで、8評価項目のうち5主要分野でNo.1の精度評価を受けている。本人と本人写真の類似度を比較し、同一人物であるかを判定する「1:1認証」でも、最も低いエラー率(FNMR)を達成し、3項目におけるNo.1をふくむ、5つの項目でトップ3にランクインしている。

*FNMRはFalse Non-Matching Rateの略。本人拒否率(誤非合致率)と呼ばれている。1回の照合に対するエラーの確率、別の人物の顔を同じ人物と判断してしまう率を指す。


日本コンピュータビジョンについて

日本コンピュータビジョン株式会社(JCV:Japan Computer Vision Corp.)はソフトバンク株式会社の子会社で、AI技術を活用し、スマートビルディング分野やスマートリテール分野に対し最先端の顔認証ソリューションを提供するビジョナリーカンパニー。JCVは最先端の技術に、日本国内で求められる高水準のセキュリティ、個人情報保護の価値への意識を通じて、人々が幸せにくらす、より効率的で便利な新しい世界の出発点となるようなプロダクトを生み出していく。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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