フードメニューを「OriHime Porter」がお届けして接客 モスバーガー大崎店に「OriHime専用席」を設置

モスバーガーを展開する株式会社モスフードサービスは株式会社オリィ研究所と協力し、コミュニケーション機能と移動機能を持つ分身ロボット「OriHime Porter」(オリヒメポーター)を活用した実証実験を開始することを発表した。

今回の実験ではモスバーガー大崎店にて時間限定(平日14:00~17:00)で「OriHime Porter」を1台設置。大崎店内の「OriHime 専用席」に着席した利用者に対し、フードメニューを「OriHime Porter」が運搬する。OriHime Porterに設置したタブレット端末にパイロットのプロフィールを案内掲示することで、利用者とパイロットのスムーズな会話を促す。期間は2021年7月28日(水)〜8月31日(火)の1か月間で、10名のパイロットが担当する予定。



モスフードの取り組み

モスフードサービスは時代にあったモスバーガーらしいホスピタリティの形を追求し、テクノロジーを活用しながら、人ならではのあたたかみのある接客について研究を続けている。昨年7月にはオリィ研究所と協力し「OriHime」を介してパイロットと会話しながらゆっくりと商品を注文できる「ゆっくりレジ」の実証実験を開始した。さらに、昨年11月からは、レジ操作を利用者自身で行うセルフレジをサポートする「アシストセルフレジ」のテストも行っている。

今回は次のフェーズとして自走式の分身ロボット「OriHime Porter」を実験導入する。パイロットが「OriHime Porter」を遠隔操作することで、フードメニューを店舗スタッフから受け取り、席で待つ利用者に移動しながら声がけし、商品を運搬する。「アシストセルフレジ」と合わせて活用することでて、注文から商品の配膳まで、非接触ながらも人と人のあたたかいコミュニケーションを活かした接客が可能となる。


「OriHime」は子育てや介護、身体障がいなどの社会的ハンディキャップにより外出困難な人の分身として、遠隔地であってもコミュニケーションを可能にする分身ロボット。「OriHime」に自走機能が付いた「OriHime Porter」は、オリィ研究所により新たに開発されたもので、全長約130cm、商品が3段分配置できる設計となっている。また、オリィ研究所は「人類の孤独をリレーションテック で解決する」というビジョンのもと、外出困難な人々の社会参画を目的にサービスを展開している。



実証実験に参加するパイロットプロフィール

酒井麻椰さん(パイロットネーム:まやちゃん)


兵庫県在住で23歳の”まや”と申します!好きなことはお笑いを見たり、ジャニーズを見たりすることです。脊髄性筋萎縮症(SMA)という神経性の難病のためひとりで外出することが難しい状態ですが、こんな素敵なお店で働けることにワクワクしています!モスバーガー大崎店の”看板娘”になれるよう、精一杯頑張ります!

高橋 茜さん(パイロットネーム:Akane さん)


秋田県在住です。大学を卒業してすぐ 慢性疲労症候群(ME/CFS)という病気になり、OriHimeパイロットになるまではずっと自宅療養をしていました。仕事 を始めてからは毎日が新鮮でとても楽しいです。最近、家族が後輩になりました。


実験概要
内容 分身ロボット「OriHime Porter」を活用した遠隔操作によるフードメニュー運搬の実証実験
期間 2021年7月28日(水)~8月31日(火)までの約1か月間
*8月13日(金)〜16日(月)は「OriHime」の運用はない。またシステムメンテナンスなどのため、開催期間内でも「OriHime Porter」を設置しない場合がある。
時間 平日14:00〜17:00
店舗 モスバーガー大崎店(東京都品川区大崎 2-1-1 ThinkPark Tower 2F)
協力 株式会社オリィ研究所
【ホームページ】
https://orylab.com/

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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