茨城県つくば市内の雑木林に大量繁殖した白鷺をドローンで追い払う 実証実験をJOGAが実施

茨城県つくば市内の雑木林に白鷺(しらさぎ)が大量繁殖し、近隣ではフンによる悪臭の被害や車や建物の汚れの被害が発生している。また不気味な鳴き声が一晩中鳴り響き、近隣住居に多大な被害を及ぼしている。鳥獣保護法では基本的に“罪のない”野鳥を撃ってはいけないという大前提があり、白鷺は巣を作っているだけなので駆除は難しく、繁殖中はヒナがたくさんいるため、この観点から駆除ができないとされている。また白鷺のうちの1種である「チュウサギ」は準絶滅危惧種のため駆除は難しいとされている。このような状況から「駆除」ではなく「追い払い」を実現するソリューションが求められている。

株式会社JOGAは、茨城県つくば市内にてドローンを用いた白鷺の追い払い検証実験を実施したことを発表した。


ドローンと音声、ドローンと光点を用いて実施

実証実験は​鳥類の嫌がる音の発生するスピーカーとレーザーをドローンに搭載し、白鷺が繁殖している雑木林に向けて音声と光点を発生させることにより白鷺の追い払いを試みるというもの。ドローンに搭載されたスピーカーから音を発生させると、特定のドローン飛行ルートと、特定のスピーカーの音が発生する際に複数の白鷺が飛び立つ様子を確認することができた。ドローンのプロペラ音、ドローン自体の接近、スピーカー音の全ての要素が複合的に効果を発揮し、白鷺が退避したと考えられる。


また、2回目のレーザーによる検証においては、雑木林の木々などに光が当たると、外敵を察したかのような動きを見せる事も検証にて確証。白鷺の追い払いに最適なドローンの高度や飛行ルート、スピーカー音量や音の種類、光の角度や光度を検証より導き出すことが出来たため、ドローンとスピーカー、ドローンとレーザー光機材に更なる改良を加え、更に効果的な白鷺対策ドローンの開発を進めていく。




【つくば市 環境保全課からのコメント】

被害を受けている近隣市民の声に応えたい中、手法に頭を抱えておりましたが、ドローンによる新たな対策措置や、検証においては興味と期待をしています。今後も情報を共有しながら是非期待しています。

【実施概要】

実証実験名 ドローンを用いた白鷺の追い払い検証実験
実施日 1回目 2021年6月8日(火) / 2回目2021年7月16日(金)
実施場所 茨城県つくば市
使用機材 <ドローン>DJI社製Matrice200 <スピーカー>JOGA社 企画開発 オリジナルスピーカー
<ドローン>DJI社製Phantom4 <レーザー>市販品


株式会社JOGAについて

平成27年に競技用人工芝の再利用販売を個人事業で立ち上げ、令和元年に法人化。現在は海外メーカーと取り組み、オリジナル製品の販売を行う。自社フットサル施設JOGAフットサルパークつくばを所有し、ドローンのフライトスクール及び空撮事業を茨城県つくば市で展開している。



関連サイト
株式会社JOGA

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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