テトラ・アビエーション eVTOLの新機種「Mk-5」を一般公開 米国の富裕層向けに40機ほどを販売

テトラ・アビエーション株式会社は7月26日(米国時間)に日本で開発した新機種「Mk-5」を一般に初公開したことを発表した。世界最大級の航空ショーであるエアベンチャーオシュコシュ2021にて購入予約のための有料ミーティングのアポイントを獲得し、8月にはカリフォルニア州で認証取得に向けた飛行試験を開始する。また、Mk-5のコンセプトと製品仕様についての動画も合わせて公開した。


プライベートパイロットライセンスを持つ富裕層向けに販売

テトラ・アビエーションは2020年2月に米国で開催された国際航空機開発コンペGoFlyにおいて唯一の賞金獲得チームとしてディスラプター賞を獲得し、その後1年をかけて新機種Mk-5を開発してきた。



Mk-5は固定翼に32個のローターにより垂直方向へ飛行し、尾翼にある1個のローターで水平方向への飛行を行うeVTOL(垂直離着陸型航空機)。32個のローターの4つが故障した場合でも安定した飛行を行うことができる。今後、個人顧客向けに40機ほどの予約を獲得し、予約から1年後のデリバリーを実現する。同社は米国ではプライベートパイロットライセンスを持つ富裕層向けに販売することで顧客コミュニティを形成し、ユーザーとともに次世代のeVTOLを開発し、量産へつなげていく。


AERO NEWS NETWORKのRex J. Alexander氏からインタビューを受ける代表中井佑氏

また現地時間7月31日8時30分(日本時間7月31日22時30分)からEAARadioへの出演も決定している。同ラジオはラジオアプリTUNEINを利用することで日本からも視聴可能。同社は引き続き日米の開発拠点を行き来し、資金調達をしながら開発を進めていくとしている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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