パナソニックの自律移動ロボット「HOSPI Signage」を案内ロボットとして活用 有楽町マルイのイベント情報や施設情報をお知らせ

パナソニック株式会社は有楽町マルイと共同で、2021年8月24日から9月5日まで自律移動ロボット「HOSPI Signage」(ホスピーサイネージ)を活用した案内サービスを有楽町マルイにて実施することを発表した。自律移動ロボット「HOSPI Signage」は病院向けに開発してきたもので、小売店舗での案内サービスは初めてとなる。


「HOSPI Signage」が施設やイベント情報をお知らせ

自律移動ロボット「HOSPI Signage」は既に病院に導入実績のある自律搬送ロボット「HOSPI」の胴体3面に液晶ディスプレイを搭載したもので、案内・情報を表示しながら自律移動する広告機能を備えている。また、HOSPIと同様、予め登録された地図に基づき、目的地まで自律移動する機能、複数の目的地を選択する機能、選択順に目的地を巡回走行する機能を備える。


今回の案内サービスでは有楽町マルイ1階のエントランスを「HOSPI Signage」が巡回し、有楽町マルイの施設やイベント情報を利用者にお知らせする。また、利用者が顔部分のタッチパネルを操作することで、質問される頻度の高いお手洗いや授乳室、エレベーターの場所を地図情報と共に紹介する。さらに、利用者の要望に応じて1階のエレベーターホールまで「HOSPI Signage」が先導して案内することも可能。

目的地までの案内を「HOSPI Signage」が対応することで、スタッフが持ち場を離れずに利用者にサービス提供でき、人員の有効活用が可能となる。また、人に代わりロボットが案内することで、昨今の感染症対策として推奨される人と人との近距離での接触頻度が低減し、安心感にもつながる。


9月上旬から中旬には「PiiMo」の移動サービスを検証

これまでパナソニックは、「HOSPI Signage」を広告ロボットや案内ロボットとして、人混みの多い空港や駅などでサービス実証実験を重ね、誘導の正確性と衝突回避動作の精度を高めてきた。また、丸井グループとは、これまで複数の店舗でさまざまなアクセシビリティを高めるユニバーサルデザイン店舗づくりに取り組んできた。

有楽町は都心主要駅へのアクセス利便性が高く、ファッションブランドが集まる銀座や、オフィスが林立する日比谷が徒歩圏内という都心に立地するため、さまざまな人が往来する。パナソニックは有楽町マルイに来店するユーザーが安心・安全に快適に過ごせるように、HOSPI Signageを活用する予定。加えて、2021年9月上旬から中旬にかけて、ロボティックモビリティ「PiiMo」(ピーモ)3台を活用し、有楽町マルイ内での買い回り移動サービスの検証も行う予定。

参考写真:追従型ロボティックモビリティ「PiiMo」


パナソニックは、今後もアクセシビリティやユニバーサルデザイン観点で社会に役立つロボット開発を進めるとともに、ロボットを活用したお役立ちソリューションを提案・推進していく。

関連サイト
有楽町マルイ

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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