東芝の音声合成、人の音声の抑揚とテンポを真似て発声できる「Voice Track Maker」発売 無償体験版も提供

東芝デジタルソリューションズ株式会社は、ゲームやコンテンツを制作するクリエーター向けに、AIが声の表現を自動で分析し、音声合成に抑揚とテンポの演出を与える機能を搭載した音声合成ツール「Voice Track Maker(ボイストラックメーカー)」を2021年8月17日に発売した。

「Voice Track Maker」はWindows PC向けのソフトウェアで、テキストから音声合成を作成できるツール。複数の声の辞書を組み込んで自由で滑らかな発話を作成することができるほか、人の音声の抑揚とテンポの情報をその場で分析、音声合成に真似させて発声させることができる「韻律射影機能」を搭載。

これによって、従来の音声合成での感情(喜び、怒り、哀しみ等)表現機能では難しかったさまざまな演技表現を再現することが容易になった。この機能により、ユーザーが模範となる演技表現をソフトウェアに教えることが可能となり、ゲームやコンテンツの制作など、人の声の収録を必須としないクリエーション分野への活用の幅が広がることを想定している。

なお、公式ホームページでは「声辞書一覧」で音声合成の声を体験することができる。

公式ホームページより 声の一覧からサンプル再生や購入ができる


商品ラインナップ

「Voice Track Maker」は、基本機能と声辞書3本をセットにしたPro Light、基本機能と声辞書8本をセットにしたPro、体験版(一部機能制限あり)のElementsがラインアップされている。声辞書は、人の収録音声(生声)を基にしており、Pro Light/Proではオプションでの追加も可能。また、Pro Light/Proでは商用ライセンス登録を行えば商用で利用することも可能となっている。

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ロボスタ編集部

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