メルティンMMIの遠隔操作ロボットが外航海運業に参入 商船三井と共に通信環境を整備し導入を目指す

株式会社メルティンMMIは株式会社商船三井と外航海運事業、それに付随する関連事業、および海洋事業(以下まとめて「外航海運事業」という)における船舶設備への遠隔操作ロボット設置・導入を目指し、覚書を締結したことを発表した。覚書では商船三井が取り組む外航海運事業に関し、MELTINが開発を進める遠隔操作ロボット技術の導入を見据えた共同検討を行うことを目的としている。


覚書締結の背景

海運業界では海難事故や人身事故などを未然に防止し安全運航を実現することはもちろんのこと、顧客のニーズに応える輸送サービスの品質向上が課題となっており、自律運航や遠隔操作といった新たな技術を取り入れることによって解決を図る、中長期的視野からの取り組みの重要性が高まってきている。また、MELTINの遠隔操作ロボット技術は危険作業、長時間作業、高温・低温環境等の人による作業が難しい領域での活用を想定して開発が進められているため、技術の導入により船員の労務負担が軽減することも期待できる。

MELTINと商船三井はかねてより、MELTINの遠隔操作ロボット技術を導入することにより、外航海運業界の多岐にわたる課題を解決する可能性について検討を重ねてきた。また、近年、海上における船舶向け高速通信環境の整備が着実に進んでおり、近い将来、MELTINの持つ遠隔操作ロボット技術とのシナジーが期待される。そのため、今回、遠隔操作ロボット技術の導入に向けた戦略的な関係の構築、およびより詳細かつ具体的な検討を進めていくこととなり、両社間での覚書締結に至った。


今後は遠隔操作ロボットや関連技術の導入を検討していく船種や航路の特定に向けた具体的な内容や、海上で必要となる通信技術の導入見通し・要求レベルの検討のみならず、実際の使用を想定したPoC(Proof of Concept:実証実験)の実施を視野に、両社で更なる協議・取り組みを推進していくとしている。




株式会社メルティンMMI

2013年設立。東京都に本社、福島県南相馬市に開発拠点を構える、生体信号・ロボット技術を利用したサイボーグ事業を行うベンチャー企業。2018年にコンセプトモデルとなるアバターロボット「MELTANT-α」、2020年に実証実験機である「MELTANT-β」を発表。経済産業省によるスタートアップ支援プログラムである「J-Startup」認定企業。


株式会社商船三井

1884年設立。東京に本社を置き、130年以上の長い歴史に裏付けられた確かな技術と経験を基盤とし、世界有数の規模を持つ船隊により、多彩な輸送ニーズに応える総合輸送グループ。安全運航を支えるツールの更なる充実、環境負荷低減の深度化といった目的に向け、ICTを活用した技術開発を推進している。

関連サイト
株式会社商船三井

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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