駐車場も自動運転対応を視野に 三菱地所が駐車場管理クラウドシステム「CREPE」を構築 非接触化・省資源化を促進

三菱地所パークス株式会社、三菱地所株式会社、三菱地所リアルエステートサービス株式会社は、自動運転車やコネクティッドカーの受入れを視野に入れ、駐車場利用が非接触かつチケットレスで精算および入庫・出庫ができる駐車場管理クラウドシステム「CREPE」を構築したことを2021年8月25日に発表した。

同システムを活用することで、スマートフォンのQRコードを用いて駐車券やサービス券といったチケット類を電子化して省資源化に貢献するほか、予約・入庫から精算・出庫までが非接触で可能となる。

2022年4月の本格運用を目指して、三菱地所パークスが管理・運営する駐車場「サイカヤパーキング」(神奈川県横須賀市、収容台数360台)にてモニターを開始。同システムやユーザビリティにおける課題等を検証を進め、今後は、モニターで得られた意見をベースにシステム改修を進め、CREPEの普及を通じて、ユーザーの利便性向上や駐車場管理・運営における効率化・高度化など課題解決を図っていく。

なお、同システムは三菱地所パークスが管理・運営する駐車場に順次導入を進めるとともに、三菱地所DX推進部が推進する重点施策の一つであるMaaS分野の取り組みとして、将来的には丸の内エリアをはじめとしたまちづくりにも活用していく予定だ。



駐車場管理クラウドシステム「CREPE」について

「CREPE」は、駐車場利用者の利便性向上を目的に、ユーザーID・車両ID・店舗利用データを、駐車場自動精算機やカメラやゲートといった場内管制機器と接続して連携処理する駐車場管理クラウドシステムだ。ユーザーは、駐車場利用前にスマホアプリで駐車車両の自動車登録番号やクレジットカード情報を入力、駐車料金の割引提携がある店舗利用時にアプリのQRコードを提示するとアプリに割引情報が付与され、出庫時にはアプリ上のキャッシュレス精算ボタンを押すか、QRコードを事前精算機のリーダーにかざすと割引処理された料金が精算される仕組みだ。駐車場入庫時にはカメラが駐車車両のナンバープレートを認証しており、出庫時もカメラが車のナンバープレートを認証して精算済みかどうかを確認する。




「CREPE」の特徴

精算機の形式等の諸条件はあるものの、既存の駐車場・駐車場管理事業者も接続・利用が可能。複数の駐車場を当システムで一体管理することもでき、エリア内の駐車場稼働の平準化などに活用できるほか、駐車データが蓄積されれば、駐車場稼動向上を図るためのダイナミックプライシングの実現などにつながる。なお、外部連携を視野に入れたシステム構築をしており、ETCでの車両識別/料金支払いのほか、他社の運営するポイントシステムや駐車場満空情報配信サービスなどとも連携が可能だ。

(1) ユーザーID・車両ID・店舗利用データ等と駐車場自動精算機や場内管制機器を連携
(2) 駐車券やサービス券をQRコードで電子化することで非接触化と省資源化を実現
(3) 既存の駐車場でも利用が可能。ETCや他社運営ポイントなど外部連携が可能なシステム構成

ABOUT THE AUTHOR / 

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

PR

連載・コラム