IoT・AIソリューション開発の株式会社SGSTはシャングリラ シークレット表参道店において、レストラン内の配膳・下げ膳をメインとしてロボットの利用がサービスの向上に繋がるかどうかを検証するための実証実験を9月1日〜9月20日の期間実施し、好結果を得たことで10月より「KettyBot」の本格導入を決定したことを発表した。
配膳・受付ロボット「KettyBot」を本格導入へ
KettyBotは障害物回避能力や移動能力を有する最新式の広告ディスプレイ付配膳ロボット。AI音声対話機能、SLAM機能、複数ロボット協働作業機能等を有し、レストランにおける配膳&食器回収、広告巡回を安全かつ正確に行う。新型コロナ禍における感染リスクの減少や人件費削減だけでなく、エリア内広告マーケティングにも高い効果を発揮する。
シャングリラ シークレットでは店舗運営における省人化を目的としてこれまでに配膳ロボットの活用を検討し、今回、Kettybotを活用してサービスのさらなる充実が実現できるかを検証した。ロボットを活用した「配膳・下げ膳」に加えて、新たに情報提供として広告ディスプレイを活用することについて検証し、運用面での改善に向けて調整作業を実施した。
1.Kettybotを用いた飲食店舗省人化オペレーションの検証
2.Kettybotを利用したご案内対応による非接触対応強化及び業務効率化
3.設置店舗の新たなニーズ確認と要望に応じたカスタマイズ対応
【検証結果】
・愛嬌のあるキャラクターとして、お客様・従業員ともに非常に好評であった。
・人手による配膳・下げ膳の場合と比較して、大幅な「非接触サービス」化が期待できるし、宣伝効果にもなる。
・広告ディスプレイを使うことで、季節メニューのお勧めなど、スタッフが日頃行っているアップセルとホスピタリティを補強できる。ロボットであることでお客様へのエンタメ効果も期待できそうである。
・完全にスタッフを代替できるわけではないので、人件費をどの程度削減できるかは数か月運用してみないと分からない 。現時点では、2割程度削減効果が見込めればペイすると思われる。まずは表参道店で導入し、銀座、六本木など他店へも展開していきたい。
株式会社SGSTは新型コロナウイルス対応で疲弊する飲食店や医療機関スタッフの負荷軽減を目的として、AI搭載のロボットによる非接触サービス化を提案している。飲食店での配膳ロボットの活用で感染リスクの低減や人件費削減が期待できるだけでなく、医療機関における紫外線照射ロボットの活用で効率的な除菌作業を実現している。また、規模の大きい病院では、院内の案内係ロボットとしての活用も提案している。
シャングリラシークレット表参道店について
日本初の一人一鍋スタイルのキノコしゃぶしゃぶ専門店。「スープがごちそうのキノコ鍋」をコンセプトに数十もの中国雲南省の乾燥キノコを数時間じっくり煮込み、旨味や栄養が溶け出したブラックスープに様々な食材をしゃぶしゃぶスタイルで召し上がって頂くエンターテイメントレストラン。美肌や整腸作用、デトックス効果が期待できると大好評。表参道の他に銀座、六本木にも店舗展開している。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。