株式会社zero to one、株式会社ティアフォー、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学未来社会創造機構は、オープンソースの自動運転OS「Autoware」を主に用いて自動運転システム構築の概要と実践を学べる国内初の本格的なオンライン教材「自動運転システム構築完全講座」を開発し、10月1日より提供開始することを発表した。
同教材は経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座」の認定を受けるとともに、10月1日より厚生労働省の「専門実践教育訓練給付」の対象にも加わり、受講生は最大7割の補助を受けることが可能。
自動運転システム構築の概要と実践を学べる「自動運転システム構築完全講座」
「自動運転システム構築完全講座」は自動運転システム構築について、自動運転をめぐる近年の社会変化、実際の技術動向、さらにデータ取得やディープラーニング活用などの専門技術について幅広く学習が可能。その上でAutowareを用いて、自己位置推定、外界認識、経路プランニング、運転制御などの実践を網羅的に学ぶことができる。
受講者はビデオ講座に加えて、「自動運転システム構築エンジニアリング」の自動運転シミュレーターや新たに開発したAutowareオンライン環境を用いて、実際に手を動かしながら学びを深めることができる。最終的には自動運転をめぐる世界の技術動向、自動運転システムの土台となるROS/ROS2、およびAutowareのコンポーネント(センサー、シミュレーション、走行制御データの分析など)を理解し、受講者がさまざまなニーズに応じた技術・製品の開発やビジネス機会の創出を企画・推進できるようになることを目指している。
AI、ディープラーニングにまつわる技術の進展や、それに伴う産業構造の変化の中、自動運転システム構築に携わることができるエンジニアの育成は急務となっている。一方で、米国Udacityの「Become a Self-Driving Car Engineer」またはCourseraの「Launch Your Career in Self-Driving Cars」のような体系的に自動運転の技術を学べる学習教材は、特にオンラインの領域では日本には存在しないため、同分野での教育実績がある3社による共同開発に至った。
「自動運転システム構築完全講座」について
内容 | 自動運転システム構築について、主にAutowareを用いて全体像とその実践を学ぶプログラム |
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構成 | ビデオ教材(スライド+ナレーション)、確認テスト、クラウド演習 |
カリキュラム | 自動運転と社会:CASEやMaaSによる社会変革 自動運転システム概論 ROS/ROS2入門 自動運転における深層学習の活用 自動運転システムAutowareのアーキテクチャ Autowareにおける可視化システム Autowareにおけるセンシングと自己位置推定 Autowareにおける外界認識 Autowareによる自動運転シミュレーション Autowareによる経路プランニング Autowareによる運転制御 |
コース監修 | 加藤真平(かとうしんぺい) 東京大学大学情報理工学系研究科 准教授 兼 ティアフォー 創業者兼 最高技術責任者(CTO) 2008年に慶応義塾大学 大学院 理工学研究科後期博士課程を修了。カーネギーメロン大学とカリフォルニア大学の研究員を経て、2012年4月から2016年3月まで名古屋大学 大学院情報科学研究科 准教授。2016年4月から現職。2015年12月に大学発ベンチャーとして株式会社ティアフォーを創業。 河口信夫(かわぐちのぶお) |
提供開始予定 | 2021年10月1日 |
価格 | ユーザー数に応じてID課金(IDあたり25万円(税別)/5ヶ月間) |
教材ページ | https://zero2one.jp/product/self-driving-car-01 |
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。