ヒト型協働ロボット「NEXTAGE」(ネクステージ)を展開するカワダロボティクス株式会社は、2021年10月1日に新アプリケーション「Cobako」(コバコ)をリリースすることを発表した。
個箱の組み立て・箱詰め作業の自動化パッケージ「Cobako」
ヒト型協働ロボット「NEXTAGE」はこれまで国内100社以上の生産現場に導入され、電子・機械部品の組み立て作業や日用品の梱包、ラボ工程など、様々なアプリケーションに導入されてきた。今回は、近年導入が進んでいる三品業界で、特に要望が多い個箱の組み立て・箱詰め作業の自動化パッケージを開発した。 ヒューマノイドにこだわって開発を重ねてきたカワダロボティクスが、個箱の製函~箱詰めに最適な「NEXTAGE」を活用したアプリケーションを提案する。
梱包箱組み立て・箱詰めシステム「Cobako」のポイント
1.NEXTAGEがより使いやすく!
汎用性が高く、多様な作業に適用可能なNEXTAGEと、立ち上げに必要な周辺機器、ティーチングデータを1つのパッケージにした。これだけで個箱の組立、箱詰め作業の自動化を実現する。作業が似ている工程であれば、同パッケージの構成を流用・カスタマイズすることで、導入~立ち上げまでをよりスピーディーに行うことができる。
2.双腕・ビジョンを活かした作業が可能!
双腕動作と周辺装置の工夫により、効率的に小箱の組み立て・箱詰め作業を行うことができる。また、NEXTAGEのカメラを使って、箱の状態を簡易検査しながら作業を行う事ができる。
3.段取り替えが容易に可能!
規程範囲内であれば、箱の寸法が変わってもロボットの動きの変更のみで対応できる。また、周辺装置は最小限の構成にしているため、工場内の限られた空間でも設置可能。
【梱包箱組み立て・箱詰めシステム「Cobako」の作業動画】
<パッケージ構成>
・NEXTAGE本体+標準オプション品
ロボット本体とパッケージの構成に必要なオプション品となる。
・箱把持ハンド
折りたたまれた状態で供給される個箱をピックするための吸着パッド、筒状の形状で保持するための機構が搭載されている。
・内容品ピック・ふた閉めハンド
内容品をピックするための吸着パッド、箱のふた閉めを行うための治具が搭載されている。
・梱包箱供給台
折りたたまれた状態の個箱を供給する。箱を筒状に起こし上げるための治具がついている。
・底折治具
個箱の成型を行うための治具。梱包箱供給台に固定されている。
・供給、排出台(動作検証用)
内容品の供給・完成品の排出動作の検証が可能な作業台。
オフラインでの動作検証用。実際に工程に接続される際は、本作業台の代わりにコンベアを接続する(ユーザーでのカスタマイズが必要)。
・ティーチングデータ(サンプル)
<作業可能な箱の条件>
箱のフラップ、ふた、タック部の形状など、同社推奨の箱の形状があり、歩留まりを確保するためには、同社推奨の箱に変更を検討する場合がある。
箱幅 40~65mm
箱奥行き 40~65mm
箱高さ 100~180mm程度
※供給装置の設計上、折りたたまれた状態の全長が315mm以下になる必要がある。
※ロボットの動きの変更のみで対応が出来る範囲となる。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。