ソフトバンクロボティクスとSOMPOケアが「Pepper」の介護施設活用トライアルを開始 6つの施設で有効性を検証
ソフトバンクロボティクス株式会社はSOMPOケア株式会社と共同で、SOMPOケアが運営する介護施設6カ所において、人型ロボット「Pepper」の活用トライアルを2021年10月11日から開始することを発表した。
介護施設向けアプリケーションを搭載した「Pepper」を導入
超高齢社会における介護需要の増加と介護人材の不足による需給ギャップに加え、コロナ禍における感染予防対策の徹底に伴う非接触対応の必要性により、介護現場ではテクノロジーを活用したさらなる業務効率化と介護サービス品質向上の両立が求められている。ソフトバンクロボティクスとSOMPOケアは介護施設向けアプリケーション「まいにちロボレク」と「まいにちロボリハ」を搭載した人型ロボット「Pepper」をSOMPOケアが運営する介護付きホーム4施設とサービス付き高齢者向け住宅2施設へ導入し、介護施設における「Pepper」の有用性を検証する。
「まいにちロボレク」「まいにちロボリハ」は株式会社ロゴスが提供する「Pepper」の介護施設向けアプリケーション。「まいにちロボレク」は「Pepper」1台で体操やカラオケなどのレクリエーションを、個人利用と複数人利用いずれの場面であっても、スタッフへ負担をかけずに行うことができる。また、簡単なあいさつ機能で1日を通して利用者に使用してもらうことができる。
「まいにちロボリハ」は「Pepper」1台で顔認証から個人を判別し、個々人に合った言語系や上肢を動かすリハビリの実施が可能になる。利用者自身で取り組みやすい課題内容と画面設計により、リハビリへの自主性が育まれる。
人型ロボット「Pepper」の活用トライアルについて
ソフトバンクロボティクスは介護施設におけるPepperを活用したレクリエーションやリハビリプログラムを確立するため、介護施設における活用の時間帯や利用時間の長さ、参加人数、介護職員との連携方法などを最適化し、入居者のQOL(生活の質)向上に資するテクノロジー活用モデル構築を目指している。
SOMPOケアはソフトバンクロボティクスに協力し、10月11日からSOMPOケアが運営する6施設に「Pepper」を1台ずつ導入して、入居者の要望や心身状態を考慮しながらトライアルへの参加を支援する。また、トライアルで得た「Pepper」の活用に関する有用性検証結果と活用事例については、他の介護事業者への展開を予定している。
・SOMPOケア ラヴィーレ二子玉川(介護付きホーム):東京都世田谷区
・SOMPOケア ラヴィーレ駒沢公園(介護付きホーム):東京都世田谷区
・SOMPOケア そんぽの家 経堂(介護付きホーム):東京都世田谷区
・SOMPOケア そんぽの家 成城南(介護付きホーム):東京都世田谷区
・グレイプス用賀(サービス付き高齢者向け住宅):東京都世田谷区
・グレイプス立石(サービス付き高齢者向け住宅):東京都葛飾区
SOMPOケアが「CareTEX大阪’21」に出展
SOMPOケアは10月27日から29日までインテックス大阪(大阪市)で開催される「CareTEX大阪’21」に出展し、ソフトバンクロボティクスとともに、「まいにちロボレク」もしくは「まいにちロボリハ」が搭載されたPepperの介護施設専用パッケージを紹介する。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。