YKK AP「顔認証キー」仕様を追加した玄関ドア「新スマートドア」を発売 “顔認証”に魅力を感じる人は約52%

YKK AP株式会社は電気錠一体型の玄関ドア「スマートドア」に戸建住宅用玄関ドアでは業界初(同社調べ)の「顔認証キー」によるカギの施解錠が可能となる機能を追加した「新スマートドア」を10月25日発売したことを発表した。発売に伴い、「生体認証に関する生活者の意識調査」の結果も発表した。


電気錠の機能をドアハンドルに一体化した「スマートドア」

スマートドアは電気錠の機能をドアハンドルに一体化した「スマートコントロールキー」を標準搭載した玄関ドア。2012年に発売以来、年々販売数量を伸ばし、2021年5月時点で、YKK APの玄関ドア全体に対する販売構成比は68%と、YKK APの玄関ドアの主流となっている。


今回、新たに「顔認証キー」が加わり、「スマートコントロールキー」はICタグキーで施解錠が行える「ピタットキー」と、リモコンキーで施解錠が行える「ポケットキー」の全3種類のキーラインアップとなった。




「顔認証キー」の仕様


・室外側ユニット内の2つの内蔵カメラによって顔を立体的に捉える生体認証(3D認証)の技術を採用しており、顔のダミーや写真による不正解錠を防止する。
・赤外線カメラで夜間でも認証可能。
・顔の登録は最大20人まで登録可能。
・顔認証機能と人感センサーをセンサーユニットとして一体化させ、施解錠までストレスのない作動スピードを実現した。
・センサーユニットのドアへの取り付け高さは、大人から子どもの背の高さまでの認証を可能とする130cmに設定した。


全国の男女1,099人に“生体認証”に関する意識調査を実施

“生体認証”は近年実用化が進み生活に身近なものになっているほか、顔認証や音声認証などは非接触での認証ができるため衛生面の価値観の変化に伴い需要が高まっている。YKK APは生体認証によってこの先の住まいを取り巻く環境がどう変わっていくのかを考え、社会や生活者のニーズに沿ったモノづくりをするため、2021年10月、全国の男女1,099人に「生体認証に関する意識調査」を行なった。その結果、生体認証の認知度の高さや、自宅の玄関扉のカギとして“顔認証”による施解錠機能が期待されていることを確認した。

<主な調査結果>

■“生体認証”を知っている人は約84%、「使ったことがある」「現在も使っている」人は約53%

■“生体認証”を「使ったことがある」または「現在も使っている」人のうち、“顔認証”を「使ったことがある」「現在も使っている」人は65%

■自宅の玄関扉(ドアや引戸)の「カギの施錠や解錠」機能として、顔認証に魅力的を感じる人は約52%

■玄関扉のカギとして“顔認証”の一番の魅力は「セキュリティ面で安心」

「顔認証キー」は今後、自動開閉スライディングドアと組合せたバリアフリー対応や、在宅医療・介護における来訪者管理(医師・看護師・ヘルパーなど)、玄関で個人識別することでの宅内設備機器との連携サービス(住宅IoT)など、様々な拡大利用が期待される。YKK APは社会や生活者ニーズを敏感にとらえ、健康で快適かつ安全・安心な住まいづくりに役立つ商品の開発や情報発信を行うことで、“社会を幸せにする会社”を目指す。

<調査概要>

実施時期/調査方法 2021年10月13日~20日/インターネット調査(YKK AP調べ)
対象者/サンプル数 全国の20歳~60代男女/1,099人


調査結果の詳細


生体認証を知っている人は約84%

生体認証を知っている人は84.3%と、多くの人に認知されていることを確認。また、「知っている」と回答した人のうち、「使ったことがある」もしくは「現在も使っている」と回答した人は53.4%となり、生体認証の認知度は高く、生活の中で身近な技術になっていることが分かった。




顔認証を「使ったことがある」「現在も使っている」人は65%

生体認証を「使ったことがある」または「現在も使っている」と回答した人の中で、顔認証を一度でも使用した経験がある人は65.0%と過半数以上いることが分かった。過去に使ったことがある人(21.2%)は空港の審査場や、ホテル、エンターテインメント施設の入館・入場システムなどでの利用経験があることが考えられる。また、現在使っている人(43.8%)は、スマートフォンやPCのロック解除や、オフィス入館時などで日常的に利用されているものと思われ、顔認証が生活の中で身近な技術になってきていることを確認した。




自宅の玄関扉の機能として、顔認証に魅力的を感じる人は約52%

自宅の玄関扉のカギの施解錠機能として、従来の“カギ(手動錠)”以外への意識を調査したところ、「とても魅力的」または「魅力的」と回答した人の割合は、指紋認証や顔認証など“モノ”を使わない生体認証の方が、カードやリモコンなどの“モノ”を使うカギの施解錠機能よりも高い結果になった。また、生体認証として浸透している指紋認証(57.9%)に次いで、顔認証が52.1%と2番目に多く、玄関扉のカギとして人の顔を照合して識別する技術に魅力を感じる人が過半数以上いることが分かった。


また、玄関扉のカギの開け閉め(施解錠)における困りごとを調査したところ、「大きな荷物を持ちながらのカギの施解錠」や「郵便物や手荷物で手が埋まっている時のカギの施解錠」に手間取ったという項目に、特に多くの共感が集った。顔認証であれば荷物や郵便物で手がふさがっている時でも、カギの開け閉めができるようになるほか、カバンの中にあるカギを探したり、夜など暗い時にカギ穴を探したりすることに手間取ることもなく、その利便性に魅力を感じる人が多いと考えられる。


玄関扉のカギとして“顔認証”の一番の魅力は「セキュリティ面で安心」

玄関扉のカギの施解錠機能として顔認証は「とても魅力的」または「魅力的」と回答した人に、魅力に感じる理由を調査したところ、「セキュリティ面で安心できそうだから」に63.8%、「カギを探す手間がなくなるのが楽だから」に61.5%と、多くの共感が集まった。次いで、「カギの施解錠に細かい操作が必要ないのが楽だから」に42.1%の共感が集まり、顔認証のセキュリティの高さや、モノを使用しない認証の利便性などに魅力を感じる人が多いことが分かった。


「魅力的ではない」と回答した人からは、「暗いと認証されにくそう」や、「マスクを着けていたら認証されにくそう」「他人を認証しないか不安」という意見もあったが、全体的には新しい認証技術への期待感が伺える結果となった。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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