エイトノットが自律航行小型EV船の自律航行デモ「ゼロエミッション・マリーナ」で実施 近距離障害物を回避して航行
株式会社エイトノットはEV船販売株式会社が大阪堺市旧堺港のクリエイションマリーナに設置する「ゼロエミッション・マリーナ」のプレス内覧会において、自社開発の自律航行小型EV船のデモンストレーションを実施することを発表した。EV船販売が持つ船舶のEV化技術とエイトノットの自律航行技術をつなぎ、強固なパートナーシップを築くことで、オンデマンド型水上交通の実現を目指す。
自律航行小型EV船によるデモ航行
エイトノットは2021年10月、広島県大崎上島町において自律航行小型EV船による「日用品のオンデマンド搬送と不用品の搬出」の実証実験を実施した。同プレス内覧会においても実証実験で用いたものと同様の小型EV船舶を用いて、自動離着桟及び近距離障害物を回避しながら航行する自律航行デモンストレーションを行う。
自然エネルギーで稼働する「ゼロエミッション・マリーナ」
ソーラーパネルによって得られた電力をリチウムイオンバッテリーに蓄電し、必要に応じて船舶への充電を行う。2022年度は風力発電と組み合わせることで、より安定的な電源供給を目指す。
株式会社エイトノットの取り組みと展望
陸の自動運転や空のドローンなど、モビリティの自律化・自動化技術の興隆が著しい昨今、その潮流は船舶をはじめとする水上モビリティにも及んでいる。自律化が進むことで、モビリティの安全性、利便性、経済合理性を向上を図ることができ、四方を海に囲まれた日本において、旅客・物流の既存産業へ新たな移動・輸送手段となることが期待される。観光・レジャーにおいてはより手軽な水上体験を提供できるなど、新たな産業の創出にもつながると考えてられている。エイトノットはロボティクスやAIなど先端技術を活用し「水上モビリティのロボット化」をコンセプトに、環境に配慮したEVロボティックボートによる水上オンデマンド交通の実現を目指していく。
同社は2023年に水上移動・輸送が生活インフラとなっている離島地域での一部サービス開始を目指している。それに伴い、広島県の離島において、2021年秋に自律航行EV船の実証実験を行う。実証実験を通じて、島民のニーズの深堀りと社会実装に向けた環境調査を行い、将来的には離島広域をカバーするサービスとなるよう開発を進めていく。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。