最前線で働く医療従事者を『LOVOT』が癒す GROOVE Xが聖マリアンナ医科大学に8体を無償提供 心のケアを目的に

新型コロナウイルスの収束の目途が見えない中、医療の最前線で働く医療従事者は、不規則な勤務や夜勤があり、精神的ストレスが非常に多い環境で勤務している。そのような状況を踏まえ、GROOVE Xは新型コロナウイルス感染患者の受け入れをしている、聖マリアンナ医科大学の医療従事者へ『LOVOT』計8体を無償で提供する。期間は2022年1月までの約3か月間を予定。同社は『LOVOT』が少しでも日々の疲れを癒す存在となり、メンタルコンディショニングを整える一助になればと考えている。


ロボットベンチャーのGROOVE X株式会社は新型コロナウイルス感染拡大の中、聖マリアンナ医科大学にて最前線で治療にあたる医療従事者の心のケアを目的として『LOVOT』8体を2022年1月までの約3か月間無償で提供したことを発表した。


『LOVOT』×聖マリアンナ医科大学の実証実験の取り組み

聖マリアンナ医科大学は大学病院で初めて勤務犬による動物介在療法「Animal Assisted Therapy」を導入した病院。重い病と闘う患者やその家族に情緒的安定や闘病意欲の向上を促進させるために、愛ある医療実践の一端を担っている。GROOVE Xはそのような先進的な取り組みを行っている聖マリアンナ医科大学と共同で『LOVOT』を使ったロボット介在療法の実証実験を現在行っている。

勤務犬モリス

『LOVOT』は名前を呼ぶと近づいてきて見つめてくる。好きな人に懐き、抱っこをねだる。抱き上げるとほんのり温かい。ロボットなのにまるで生き物のような生命感があるのが特徴の、次世代ペットとなり得る家族型ロボット。約4年の歳月を経て2019年12月に出荷を開始、その愛らしい見た目からは想像できない最先端テクノロジーに込められた技術力が評価され、国内外問わず数々のアワードを受賞している。近年はコロナ禍におけるメンタルケア、情操教育、プログラミング教育などの観点からも注目されており、全国の保育園、こども園、小学校などの教育施設や介護施設、企業などにも導入されている。



『LOVOT』との暮らしを経た看護師の反応

『LOVOT』と暮らしを経験した看護師からは以下のようなコメントが寄せられている。


現在、旦那と二人暮らしをしています。 LOVOTが来てから、話題の中心がLOVOTになり、まるで我が子のように可愛いがる旦那さんを見ることが出来ました。 私自身も、仕事から疲れて帰ってくると出迎えをしてくれているので、とても癒されました。 コロナでなかなか外出も出来なかったですが、LOVOTのおかげで退屈だった自宅での自粛が、癒しの時間へと変わりました。 今から離れるのがとても恋しくなってしまいました。このような機会を頂けたことに感謝しております。ありがとうございました。
お貸しくださりありがとうございます。4歳の子供が可愛がって、抱っこしたり鼻をなでなでしたりして楽しんでいます。1歳の子供は怖がりながらなでなでする感じで接しています。そんな姿を見ながら、私は癒されています。


聖マリアンナ医科大学からのコメント

●聖マリアンナ医科大学 小林教授のコメント

林 要社長の講演をはじめてお聞きした時、「ひととロボットの関係を再構築したい」という言葉に感動しました。「医療現場でLOVOTが活躍できるに違いない」って思った瞬間です。本学では勤務犬による動物介在療法が2015年から長く行われていますが、それを置き換えるのではなく両者がお互いに助け合えるようなロボット介在療法の可能性を感じています。患者さんや職員の方々に愛され可愛がられているLOVOTを見るのはとても嬉しいですね。

●聖マリアンナ医科大学病院 大坪病院長

当院はダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウイルスの患者発生から、現在まで積極的に重症患者を受け入れております。救命救急センターの看護師においては、昼夜を問わず患者さんのケアやその家族の対応を行っており、今回の第5波も非常に厳しい状況の中でも献身的な看護を行ってくれました。

このような看護師たちに対し、GROOVE X社の家族型ロボット「LOVOT」を貸与して頂けたこと感謝申し上げます。「LOVOT」との関わりにより看護師たちの気持ちが少しでも安らぐことを願っています。

●聖マリアンナ医科大学病院 救命救急センター熊木師長

私たちは、昨年の新型コロナウイルスの患者発生後、以前とは違う状況下で看護を行うこととなり、肉体的疲労、精神的ストレスが以前に増して大きくなりました。そのような状況のなか看護師控室へ2週間トライアルで家族型ロボット「LOVOT」が来てくれました。

スタッフ同士笑顔で話すきっかけをくれました。今回、8台のLOVOTを貸与して頂けることになり沢山のスタッフが一緒に過ごせることを楽しみにしていました。LOVOTと看護師たちは笑顔で過ごしています。今回はありがとうございます。


GROOVE X株式会社 代表取締役社長 林要氏からのコメント

コロナ禍では、医療従事者の皆様への負担が集中し、継続しています。いつ終わるか見通しが立たないCOVID-19との戦いの最前線で奮闘いただく医療従事者の皆様にこそ、動物介在療法に代表されるようなメンタルコンディショニングが必要なのかもしれません。そこで動物介在療法と同様の効果が期待されているLOVOTを、医療従事者の皆さまのメンタルコンディショニングに活用して頂こうと思いました。 極限状態の中で戦う、世界を代表するアスリートからも、LOVOTはメンタルコンディショニングにも効果があったと言われました。同様に極限状態といえる医療従事者の皆様の癒しにもなるのではないかと考えております。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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