愛知県が最先端のロボット38機種を発表「あいちロボットトランスフォーメーション(ARX)」県内7施設で実証実験 11/3から開始

愛知県はサービスロボットの社会実装を促進するため、県内の様々な施設でサービスロボットの実証実験を行い、愛知県のロボット技術及び先端的な社会の姿を県内外に発信する取組を2019年度から実施している。

今年度はこの取組を一層促進するため「あいちロボットトランスフォーメーション(ARX)」と題して、実証実験を希望するロボットと施設を募集し、ロボットと施設のマッチングを実施した結果、様々な社会課題の解決に資する最先端のロボット38機と7施設で実証実験を実施することを決定。2021年11月から2022年3月にかけて、スポーツ施設や商業施設、医療機関、農場、空港島で実証実験やデモンストレーションを実施する。
愛知県知事の大村秀章氏が会見で発表した。

なお、実証実験は主に報道関係者向けのため広く一般の見学は予定されていないが、実証実験の様子はARXホームページで動画で公開される予定。また、11月25日から開催する「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」にて同事業のロボットが展示され、展示内容として一般の人が見学することができる。(記事内の画像はARX特設サイトより引用)


どこでどんなロボットが実証実験を行うか

愛知県内7施設で各施設の業務に即したサービスロボットの実証実験を行う。なお、同事業では計38機のロボットが参加するが、同一のロボットが複数の施設に参加する場合があるため、以下、各施設のロボット数の合計と一致しない。

豊田スタジアム(豊田市)
時期:11月3日(水曜・祝日)
内容:施設管理やイベントで活躍する案内や警備、清掃・消毒、搬送ロボットなどの実証実験
ロボット:12機
施設種類:スポーツ施設

藤田医科大学病院(豊明市)
時期:11月9日(火曜日)~12月23日(木曜日)他(調整中)
内容:医療現場をサポートする薬剤搬送ロボットやモビリティなどの実証実験
ロボット:4機
施設種類:病院

トマロッソ東郷ファーム(東郷町)
時期:12月(調整中)
内容:トマト農場の作業をサポートする噴霧やパワーアシスト、清掃ロボットなどの実証実験
ロボット:5機
施設種類:農場

鈴木菜園(田原市)
時期:12月(調整中)
内容:トマト収穫ロボットの実証実験
ロボット:1機
施設種類:農場

大名古屋ビルヂング(名古屋市中村区)
時期:2022年1月(調整中)
実施内容:オフィスや商業施設で活躍する案内や配膳、警備、清掃・消毒ロボットなどの実証実験
ロボット:16機
施設種類:商業施設、オフィス

中部国際空港(常滑市)
時期:2022年1月~3月(調整中)
実施内容:空港業務をサポートする消毒やサイネージ、搬送ロボットなどの実証実験
ロボット:6機
施設種類:空港

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)(常滑市)
時期:2022年1月~3月(調整中)
実施内容:施設管理業務をサポートする、清掃・消毒や配膳ロボットなどの実証実験
ロボット:9機
施設種類:展示場


計38機のロボットが参加




「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」でロボットを見学可能

2021年11月25日(木曜日)~28日(日曜日)に開催するAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)にて「ロボカップアジアパシフィック2021あいち」が開催。イベント会場内で同事業に参加するロボットのデモンストレーションや展示を行う。ロボットは搬送・配膳、警備、清掃・消毒、案内等の13機を予定。ロボットは一般の人も見学可能。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム