歩き方を思い出させてくれるリハビリ歩行トレーニングロボット「curara」 信州大学発ベンチャーが発表
信州大学発のベンチャー企業AssistMotion株式会社は、高齢者をはじめとした身体動作の不自由な人、作業などで身体に障害を負った人、またはそれを予防したい人に対して歩行動作を支援する新製品「curara」(クララ)を発表した。
利用者に歩行を教える歩行トレーニングロボット「curara」
「curara」(クララ)は年齢や事故、病気などによって歩行が難しくなってしまった人のための歩行トレーニングロボット。一般的な歩行アシストロボットとは異なり、同製品は「curara自身が利用者に歩行を教えてくれる」という特徴がある。
専用アプリを使うことで、利用者のトレーニング前・後の歩行データを測定し、利用者別に適切な運動プログラムを提案してそのプログラムの動きをcuraraが自動で行うことができ、導入施設のスタッフ教育の負担を最低限に抑えながら、利用者にとっての「トレーニングパートナー」として歩行機能を取り戻すサポートを行うことが可能(専用アプリは、現在鋭意開発中)。
「curara」(クララ)は通常10~20kgある大型の外骨格ロボットと違い、3kgを下回る軽量で安価なモデルなため、圧倒的に軽く、女性でも使いやすいデザインとなっていながら、簡易版(2関節)・強化版(4関節)の2タイプの商品展開により、パワフルな機能を実現する。また、サポートする関節を変えることのできる可変構造を採用し、サポートが必要な関節だけをアシストすることが可能となる。
年齢を重ねるたびに、歩くことが辛くなっていってしまう。ただの病気だと思っていたら、前のようには動かない足になっていた。事故に巻き込まれただけなのに、昨日のように歩けませんと言われた。日々が豊かであるためには、歩けるということが大切なのだと気づく瞬間がある。またあの日のように、自分の足で歩きたい。その願いを叶えるため、curaraはヘルスケアとテクノロジーを用いて、利用者が自分の足でふたたび歩けるために手を引くように歩行動作を支援する。
11月16日に詳細を発表
約10年の開発期間を経たcuraraのリリースに際し、記者向けのオンライン発表会を2021年11月16日に開催する。発表会ではコンセプト、curaraの機能の紹介に加え、curaraの実機を用いたデモンストレーション、現在プレビュー版を利用しているエムダブルエス日高代表取締役の北嶋史誉氏が参加し、使用感などを語る予定としている。
AssistMotion株式会社
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。