食品工場をロボットで自動化「調理ロボットサービス」に特化したWebページをコネクテッドロボティクスが公開

「調理ロボットサービス」を開発しているコネクテッドロボティクス株式会社は、食品工場ロボットに特化したホームページを公開したことを発表した。(記事内の画像はホームページより引用)


食品工場の検品・盛り付け工程向けにロボット技術を提供

食産業では多品種少量や商品寿命が短いという特性から自動化の難易度が高く、その工程の大半を人手で行っていた。一方で、昨今の人手不足への対応、労働生産性向上への要求、工場における三密(密閉・密集・密接)回避のためには、工程を自動化し、無人化・省人化を目指すことが必要となってきている。

コネクテッドロボティクスは食を扱うロボットコントロールにおいて複数の実店舗での実装化の実績を持っている。そこで培ったノウハウを発展させ、省人化・自動化が難しいとされている食品工場の検品・盛り付け工程向けに「ロボットコントロール技術・AI技術」をワンストップで提供する。ロボットは「不定形物検査」「商品登録が簡単」「高速ライン対応」など、自動化に際して食の現場で求められる機能を盛り込んでいることが特徴。


食品盛り付けロボットの特徴

食品盛り付けロボットはコンベアで流れてきたトレー・容器の上に、ロボットで食品を盛り付けるシステム。カメラとロボットが連動し、正確に盛付作業を行う。


1.段取り替えが簡単に出来る
「食品盛付ロボット」は画像処理システムに複数の食品を登録することが可能で、段取り替えも短時間で行うことができる。曜日や時間帯によって異なる商品の盛り付けを行うというような運用を行うことで、少ない台数でも効率良く運用することができる。

2.高速対応
「食品盛付ロボット」は独自のロボットシミュレーションシステム(デジタルツイン)を用いて、導入前にロボットの搬送経路やスピードの高速化・最適化。最短経路を生成することで、ロボットの高速対応を実現した。

3.ロボットの持ち運びができる
本体にはキャスターがついており、生産状況にあわせて別の製造ラインへの移動や、特定のラインにロボットを集中させることにより稼働率を上げるといった運用を行うことができる。


食品検品ロボットの特徴

食品検品ロボットはAI画像認識の技術を活用して食品の検査/ピッキングを自動で行うシステム。これまで難しいとされていた不定形の食品も外食産業で培ってきたAI、ロボットコントロール技術を活用することで自動化を実現している。


1.不定形物の検査を実現
食品は時期やロットによって形や色味が変わるため数値化が難しく自動化のハードルとなっていた。しかし同社のAI技術を導入することで、曖昧かつ柔軟な「人間的な感覚」を数値化し、人間の感覚と近い基準で不定形の食品のOK・NG判別を行うことが可能となった。

2.リモート検査で省人化
食品検品ロボットは食品の検査・ピッキング作業はもちろん、AIの学習段階からPC・タブレットでの遠隔操作も可能。そのためクリーンスーツへの着替え・手洗いなどの衛生対応が不要となり、省人化に大きく貢献することが出来る。また、検査の自動化により業務を大きく簡略化することができ、モニター監視により1人で複数のラインを監視・検査することも可能。

「食品盛付/検品ロボット」は今までロボットの導入が難しいと言われていた食品も導入することが可能

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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