アルペンのEC物流拠点でギークプラスのAI物流ロボットが216台稼働  ロボ棚数は3,207台、保管能力2倍、出荷能力3倍に

AI物流ロボットの株式会社ギークプラスは、株式会社アルペンが2018年から稼働しているプロロジスパーク千葉ニュータウン内、東日本フルフィルメントセンターにて、株式会社アッカ・インターナショナル(以下、ACCA)の物流オペレーションのもと、ギークプラスのAI物流ロボット「EVEシリーズ/P800R」を追加採用したことを発表した。

1フロア7,000坪をロボットエリアとして全面に展開し、ギークプラス社製の自動搬送ロボットとしては国内最多採用台数となる216台が稼働する。


アルペンについて

アルペンは2018年にEC物流拠点プロロジスパーク千葉ニュータウン内、東日本フルフィルメントセンター(以下、東日本FC)を立ち上げ、自動搬送ロボット「EVE シリーズ/P800」を56台導入した。以降、EC事業は毎年150%以上の成長率で拡大し、需要に合わせて拡張できる自動搬送ロボットのメリットを最大限活かして、3年半の間に段階的に投資を行ってきた。

今回は今後の更なるEC需要拡大を見据え、自動搬送ロボットの最新モデル「EVE P800R」の追加導入を行い、稼働台数が国内最多の216台となった。合わせて、EC物流拠点である東日本FCをロボット専用のセンターとした。これにより自動搬送ロボットに合うアイテムを1拠点集約し、作業効率の最大化を図ると共に、ロボットに合わないアイテムは別拠点で取り扱うことで、EC物流拠点を2拠点体制とし、更なる需要拡大を見据えた物流体制へ移行する。



約7,000坪のエリアで自動搬送ロボット216台が稼働

約7,000坪のエリアで自動搬送ロボット216台、ロボ棚数3,207台、ロボットによって運ばれた棚から商品をピックアップする作業台であるステーション19台を設置している。段階的に投資を行ってきたため、自動搬送ロボット216台は旧モデル「EVE P800」、最新モデル「EVE P800R」の新旧モデルが混在して稼働している。ロボットの特性を生かして、需要に合わせて台数増加を行うことで生産性を高めている。今回の追加導入およびロボットセンターの設置により、これまでに比べ保管能力は2倍、出荷能力は3倍となり、今後の更なる需要拡大にも対応していく。





ギークプラス、ACCAの「コンサルティングプロジェクト」

ギークプラスでは「EVE P800R」などの製品ラインナップの増加をはじめ、コンサルティング事業などのサービスの拡大を行っている。アルペンがECの成長戦略の促進と多種多様な商品サイズ・SKUに対応するため、物流拠点のさらなる自動化を推進する上でロボット導入効果を最大化するにあたり、ギークプラスとACCAが共同チームを立ち上げ、「コンサルティングプロジェクト」を始動。ギークプラスはメーカーである優位性を生かし、システム内外の情報連携・ロジックの最適化をし、ACCAは今までのロボットオペレーションの知見を生かすことで、出荷効率 / 出荷キャパシティの最大化を図る。


アルペンはこの取り組みにより配送リードタイムの短縮など、より充実したサービスをEC顧客に届けられる仕組みを実現化し、作業生産性が国内トップレベル、かつ国内最大級の自動搬送ロボットセンターとなった。今後もアルペン、ACCA、ギークプラスは、1人でも多くの人に満足してもらえるECサービスを目指し、よりよいサービスを追い求めていく。


今後の展望

ロボティクス活用がスタンダード化しつつある物流業界において、今後は、ロボットをただ導入するだけでなく、取り扱う商品・運用特性に合わせて、「ヒトがロボットを使いこなせる仕組み」を構築していくことが、物流プレイヤーの大きな付加価値となる。ギークプラスはコンサルティングによる短期的な改善に加え、現場主導での継続的な改善が可能となるよう、ロボットの生産性を「見える化」するアプリケーションも開発中。多数のプロジェクトを経て培った経験を基に、ギークプラスを導入する現場に幅広くサービスを展開し、更なる付加価値提供を目指す。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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