AI身体計測テクノロジー「Bodygram」が介護領域に参入 要介護者の身体に最適な紙おむつのサイズを診断

Bodygram Japan株式会社は初めての介護領域への参入として、日用品業界のリーディングカンパニーであるユニ・チャーム株式会社が2021年12月から新たに展開する「大人用おむつカウンセリング」に本社Bodygram inc.開発のAI身体計測テクノロジーが採用されたことを発表した。

ユニ・チャームのLINE公式アカウントのチャットトーク機能内、「最適サイズ診断」にてスマートフォンで2枚の写真を撮影し身長・体重・性別・年齢を入力すると、おむつサイズの診断に必要な太もも、ウエスト、ヒップを自動で計測することができ、要介護者の身体に最適な紙おむつのサイズが選べるようサポートする。



介護者・要介護者が悩むおむつのサイズ選びを簡単・快適に

事業活動を通じて環境保護や社会課題を解決し、SDGsの達成に貢献することを目指すユニ・チャームは、ヘルスケア、ベビーケア、フェミニンケア、ペットケア等の関連商品を多岐にわたって展開している。超高齢社会である日本では大人用紙おむつのニーズが増加する一方、大きなサイズの着用による漏れの発生や、小さいサイズの着用によって皮膚が圧迫されてしまうなど、ユーザーから悩みの声が寄せられてきた。


ユニ・チャームでは2018年よりチャットボットを採用した「大人用おむつ NAVI」を開設し、24時間お問い合わせ可能な環境を整えている。その結果お問い合わせ件数は毎年増え続け4年間で4倍、そのうち約6割が紙おむつの「適切な商品」や「最適なサイズ」を調べていることがわかっている。また、大人用紙おむつの購入を目的に店頭に来店した約9割が介護者で、要介護者へ相談しないまま普段の洋服や下着のサイズを参考に紙おむつを購入し、その結果要介護者に適さないサイズを使用している方が約4割にのぼることがわかった。


また、ユニ・チャームによる調査では、高齢者介護において実に72.3%が排泄のケアを実施していることが判明している。厚生労働省が発表した令和3年度介護保険事業状況報告 月報(暫定版)によると、2021年9月末の第1号被保険者数は3,587万人、要介護(要支援)認定者数は688万人にのぼっている。

今回の取組みでは、自宅にいながら要介護者に合った適切な紙おむつの診断とBodygramのAI身体計測技術を用いたサイズ提案をスマートフォン1台で可能にしたことで、オンラインショッピングではより商品探しをスムーズに、小売店の店頭へもそのままおすすめされた商品情報を持ち込んで購入することが可能になった。Bodygramの革新的なテクノロジーで、紙おむつの適切なサイズ選びをサポートし、サイズが合わないことで発生していた漏れや擦れなどの解消を目指す。

【対象商品】
・チャームナップ 吸水さらフィアクティブショーツ
・ライフリー スッキリスタイルパンツ
・チャームナップ 吸水さらフィシリーズ
・ライフリー さわやかパッド女性用シリーズ
・ライフリー さわやかパッド男性用シリーズ
・ライフリー 下着の感覚 超うす型パンツ
・ライフリー その瞬間も安心
・ライフリー さわやかパッド男性用 一気に出るときも安心用
・ライフリー うす型軽快パンツ
・ライフリー 長時間あんしん うす型パンツ
・ライフリー リハビリパンツ
・ライフリー ズレずに安心 紙パンツ用尿とりパッドシリーズ


Bodygram(ボディグラム)について

ボディグラムはAI(人工知能)の学習機能を駆使し身体サイズを推定する先進技術。年齢・身長・体重・性別を入力し、服を着たまま、スマートフォンで正面と側面の2枚の写真を撮影するだけで被写体のボディラインを自動で検出し、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身24ヶ所の推定計測が可能になる。

2020年6月に消費者向けのアプリ「Bodygram」をApp store及びGoogle Play Storeで正式リリース。以降、スマートフォン1つで身体採寸できる画期的なアプリとしてユーザーの関心を集め、iOSの無料アプリランキングで1位、Androidのヘルス&フィットネスのカテゴリーで1位を獲得した(iOSは2021年8月27日、Androidは2020年8月13日に獲得)。

Bodygramはユーザー自身が自分の身体について知る機会・体験を創出したいという想いのもと、様々な業界で生活者のライフスタイルに寄り添った技術・サービスに技術連携している。前身であるオンラインカスタムシャツブランドのセルフ採寸アシスト機能としてスタートして以降、アパレル業界を皮切りに数多くの企業で技術が導入されてきた。2021年度には、構想から開発までわずか3ヶ月という短期間で体組成データの推定計測を可能にし、ヘルスケア業界でのビジネス開拓も進めている。同社は今後も独自のアルゴリズムで進化し続けるAI技術を駆使し、社会課題の解決に寄与していくとしている。


ボディグラム・ジャパン株式会社COOのRei Aiba氏は、今回の発表について以下のように述べている。

この度、ユニ・チャーム様が新たに展開する『大人用おむつカウンセリング』へ弊社AI技術が導入され、ついに介護の領域でもBodygramをご活用いただけるようになりました。要介護者といっても、自律歩行が可能な方もいらっしゃれば、膝や腰が曲がった状態の方、寝たきりの方など様々な症状があると思います。将来的には、全ての要介護者の皆さまにご利用いただけるよう、生活者に寄り添った更に高度なAIソリューションの開発を目指してまいります。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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