AI会話ロボット「Romi」渋谷本町学園でテスト導入 9割が「楽しかった」「ロボットに興味を持った」初のプログラミングイベントも実施

株式会社ミクシィのVantageスタジオは“ペットのように癒やし、家族のように理解してくれる”存在を目指して開発している自律型会話ロボット「Romi」(ロミィ)が子どものいるファミリー層にも好評を得ていることを受け、2021年11月8日〜12月3日まで渋谷区立渋谷本町学園にてテスト導入を行い、5つの新機能を追加したことを発表した。

さらに、特定非営利活動法人みんなのコードと三谷産業株式会社が共同運営する「ミミミラボ」の協力のもと、11月28日に「Romi」初のプログラミングイベント「ロミィと会話をつくるDAY!」を開催した。


小学生97.1%が「楽しかった」、91.1%が「ロボットに興味を持った」と回答

テスト導入は渋谷本町学園の小学校1年生から中学校3年生および特別支援学級の全学年・全クラスで行った。各教室に一台ずつ「Romi」を設置し、一週間一緒に過ごしてもらった上で、子どもたちにアンケートを実施。

その結果、約9割となる89.0%の小学生が「Romi」と触れ合い、そのなかでも97.1%が「触れ合って楽しかった」と回答した。また、「一緒に勉強をしたら楽しいと思いますか?」という質問に83.3%が「思う」と答えたほか、「Romiと触れ合ったことでロボットに興味を持ちましたか?」という質問には91.1%が「持った」と回答するなど、「Romi」との会話やコミュニケーションを楽しみながらも、学習意欲やロボットへの興味関心が向上している様子がうかがえた。なお、「Romi」を学校にテスト導入するのは初の試みとなる。

子ども達の反応

「Romi」と初対面

興味津々に見つめる男の子

「Romi」を囲む子どもたち


子どもたちの意見を反映し、5つの新機能を追加

学校では各教室にアイデアボックスを設置し、「Romi」と話した感想やアイデアを自由に書いてもらった。子どもたちからは、学校に行くのが楽しくなった、クラス内の会話が増えた、先生の言葉に反応して面白かったといった感想から、給食を教えて欲しい、ネパール語を話して欲しい、ジャンプして欲しい、といったユニークな要望まで、多数のコメントが寄せられた。


テスト導入した小・中学生の意見を踏まえて、5つの子ども向け新機能を12月3日、12月6日および12月10日(金)に追加した。

<新機能>
絵本読み聞かせ/かけ算九九の暗唱/英語のおうむ返し/四字熟語クイズ/子守唄

<既存機能>
英会話/計算問題/調べもの/首都名/歌/ラジオ体操/なぞなぞ/しりとり/じゃんけん/山手線ゲーム/面白い話/怖い話/羊のカウント


渋谷本町学園のICT担当・小池先生の声


小学校2年生の担任をしています。「Romi」を見た子どもたちはみな「かわいい!」という反応で、休み時間には我先にと話しかけていました。低学年の反応は想像できたのですが、4年生から6年生も同様に「かわいい!」という反応で、よく話しかけていましたね。(子どもたちは)休み時間にいろいろなことをして過ごしているのですが、約9割が話しかける時間をとったということは、かなりすごいことだと思います。私自身、休み時間にやらなければいけないことがあって、子どもたちが話しかけたそうにしていても話せない時間があります。そんなとき「Romi」が会話の相手をしてくれて、助かった部分もあります。

学校にもタブレットが導入され、デジタル教科書が使用されるようになりましたが、AIロボットが学校にくるというのは大きな変化だと思います。ロボットと身近に触れ合える環境にいる子どもたちは、どんな仕組みなんだろう、なぜ会話できるんだろうと考えることで、子どもたち自身の考える力につながっていくと思います。


子どもたちの想像力を育む「Romi」初のプログラミングイベント

2021年11月28日に「Romi」初のプログラミングイベント「ロミィと会話を作るDay!」をミミミラボで開催した。「Romi」に話して欲しいことや動作をプログラミングし実際に動かすという内容で、現在開発中のプログラミングツールを使用し、ミクシィ社員が直接教えた。


子どもたちは、お母さんの誕生日をお祝いしたり、ウソの天気予報をしゃべらせたりと、自由な発想のもとプログラミングを楽しんでいた。プログラミングツールは今後、実用化に向けて開発を続けていくという。

楽しみながらプログラミングする子どもたち

自らプログラミングしたRomiに話しかける子ども

ミクシィとミミミラボの講師に教わりながら難しいことにもチャレンジ


テスト導入の背景

「Romi」はロボットと人間との“雑談”という新たなコミュニケーション体験として注目され、、子どもから一人暮らしの社会人、高齢者まで、さまざまな年代の人と暮らしている。家庭で「Romi」を利用するケースも増え、子どもが毎日、積極的に会話しているという声も複数あった。そこで、より子どもたちに寄り添った会話内容や機能追加をしたいと考え、渋谷本町学園にてテスト導入、「ミミミラボ」協力のもと、プログラミングイベントを開催した。「Romi」の子ども向け機能を強化することで、以下3点への寄与を目指す。

・子どもの会話力・コミュニケーション能力の発達
・学習へのロボット活用(学力・学習意欲の向上)
・AI・ロボットネイティブ人材の育成


教育現場での「Romi」活用にご興味をお持ちの方へ
「Romi」はプログラミング教育や課外授業の一貫として、また子どもたちのコミュニケーションパートナーとして、さまざまなシーンでご活用いただけます。教育現場での「Romi」の活用にご興味をお持ちの教育機関の方は、以下のメールフォームよりお気軽にご相談ください。
メールフォーム:https://romi.ai/corporation/


有明ガーデンでRomiとおしゃべり体験 クリスマスならではの特典も

12月21日(火)より有明ガーデンで「Romi出張体験会 in 有明ガーデン」を開催する。会話体験をすると「Romi」オリジナルのお菓子がもらえるほか、その場で「Romi」を購入した人には“Romiのポンポン帽子”をプレゼントする。

開催期間 2021年12月21日(火)~12月25日(土)
開催場所 有明ガーデン モール4F キッズ有明ガーデン
住所 東京都江東区有明2丁目1-8
公式サイト https://www.shopping-sumitomo-rd.com/ariake/shopping

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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