XR技術で空飛ぶクルマや極超音速ロケットの宇宙旅行が体験できるテーマパーク「FLEX Park Tokyo」オープン

有志団体Dream Onは未来を体験し、未来を共に創るテーマパーク「FLEX Park Tokyo」をCIC Tokyo(港区、虎ノ門ヒルズビジネスタワー)にオープンしたことを発表した。FLEX Park Tokyoでは五感没入型のXR技術を用い、空飛ぶクルマでの移動や、極超音速ロケットでの宇宙旅行といった未来生活の体験が可能。シーズン毎にアップデートすることを想定しており、第一弾は3月末までを予定している。


未来を共に創るテーマパーク「FLEX Park Tokyo」

Dream Onは2021年1月から「未来へのタイムマシン」をテーマに、未来生活を仮想で体験する仕組みづくりに取り組んでいる。これまでスポンサー企業・支援者と共に、約1年をかけて「FLEX Park Tokyo」の開発に取り組んできた。そして、いよいよ第一弾として一般の人達への公開が出来る段階に至り、今回オープンする。

FLEX Parkはアトラクション体験を中心とした通常のテーマパークとは異なり、参加者と未来に関するコミュニケーションを行い、そこから新たな未来生活を描き出していくことを狙いとしている。

FLEX Park Tokyoの概観

空飛ぶクルマ仮想体験の様子(第一弾で体験可能なコンテンツ:空飛ぶクルマ体験、宇宙旅行体験、空飛ぶホウキ体験)

第一弾のモビリティを中心としたテーマから、今後はさらに体験の幅を広げて様々な分野の未来を描いていく。また、東京以外での展開も目指しており、2022年には第二弾として愛知県にて「FLEX Park Aichi」のオープンを予定している。

【FLEX Park Tokyo概要】
・オープン日時
土曜日を中心に時間予約制でオープン(業務外有志メンバーによるボランティア運営のため)

・対象年齢
原則13才以上(VRヘッドセットの年齢制限によるため)
※13歳未満はVR以外の体験や簡易的なVRゴーグルでの体験が可能

・第一弾で体験可能なコンテンツ
空飛ぶクルマ体験、宇宙旅行体験、空飛ぶホウキ体験

・参加方法
FLEX Park HPで申し込み、日程調整の上で来場
https://flexpark.dream-on.or.jp/

・参加料金
無料(体験後のアンケートや、未来に関するディスカッションに協力する)


「FLEX Park Tokyo」立ち上げの背景

Dream Onは前身団体であるCARTIVATORの活動において、株式会社SkyDriveとの共同開発により、2020年夏に空飛ぶクルマの日本初有人デモフライトを実施した。その後、機体開発をSkyDrive社に移管し、有志団体はDream Onと改称して「未来へのタイムマシン」をテーマに活動を再始動した。

新たなテーマである「未来へのタイムマシン」は空飛ぶクルマの開発の中で感じた二つの問題を出発点としている。一つ目は未来に関する話をする際に、人によって想像するものや理解していることが異なり、共通のイメージを持つことが難しいと感じた点。二つ目はモヤモヤしている現状から一歩目を踏み出したくても、その道を見出せないでいる方が多いと感じた点。
それらの問題から、人々の間で未来のイメージを合わせること、そして「やりたいことが見つからない/出来ない」という意識を変えることに対して、未来の体験を五感で経験することが有効なのではないかと仮説を立てた。実際に空飛ぶクルマのプロトタイプコンテンツを体験する中で、仮説の確からしさを検証できたことから今回のオープンに至った。

FLEX Park Tokyoグランドオープンの様子

FLEX Parkの開発にあたっては、様々なスポンサー企業が協賛している。なお、今後もFLEX Park Tokyoを通じて、Dream Onのメンバーになってくれる人や、活動を支援するスポンサー、一緒に未来生活のコンテンツやプロジェクトを創るパートナーを広く募っていく。





よくある質問

以下、リリースより引用

Q:「FLEX Park」の意味は?

A:Future Life EXperience Parkの略称で、未来生活の体験を行い、共に創る場を示しています。



Q:体験するにあたり準備するものはあるか?

A:特にありません。持ち物については体験申し込み後のメールにて案内します。



Q:今後開発する予定のコンテンツはあるか?

A:予定が確定しているコンテンツはありません。第一弾オープンでの参加者の方とのコミュニケーションを踏まえて、第二弾以降のコンテンツを検討する予定です。



Q:今後の開発にあたり、必要な技術等はあるか?

A:技術としては、未来を仮想体験するためのXR技術、また地理的空間を表現していくための三次元地図データ等(日本および世界各地)を必要としています。また、コンテンツ制作にあたっては、様々な分野の未来を描いていきたく、多様な業種の方のご協力・ご知見を必要としています。



Q:団体名「Dream On」の意味は?

A:「夢(自分たちがやりたいこと)をやり続け、繋いでいく」という意味を込めています。前身組織のCARTIVATORから改称するにあたり、改めて自分たちはどういう団体か?と問い直す中で、アイデンティティを「自分達がやりたいことを追求する」ことと定義し、それを次の世代に繋いでいくという想いも含めようと考え、Dream Onという団体名に至りました。



Q:Dream Onのミッション・ビジョンは?

A:ミッションは「夢を追求し、夢のあふれる未来を創造する」ことです。ビジョンは「世界中の人が自身の夢や未来について考えて行動し、ワクワクする日々を送れるようにする」ことです。



Q:メンバーはどのようなかたちで活動に携わっているの?

A:基本的には会社員や学生などが、平日夜や土日を利用してプロボノ(ボランティア)として参加しています。



Q:空飛ぶクルマの製作はやめたのか?

A:前身の有志団体CARTIVATORでは、2018年にスピンオフしたSkyDrive社と2020年夏まで空飛ぶクルマの共同開発を進めてきましたが、2020年11月以降は、個々で活動をしています。


ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム