ICT機能を搭載した街灯「Secual Smart Pole」でリモート農業 ドローンやロボット農機を自律航行 害虫・害獣対策もリモートで

株式会社Flight PILOT、株式会社ギガプライズ、株式会社Secualは、Flight PILOT社が有する圃場にICT機能を搭載した次世代の街灯「Secual Smart Pole」を設置し、リモート農業向けの実証実験を12月17日から開始することを発表した。


実証実験の背景

Secual社が提供するICT機能を搭載した次世代の街灯「Secual Smart Pole」は、これまでに分譲地や公園などに導入され、住民や地域全体に安心・安全を届けてきた。2021年4月にはギガプライズ社とSecual社の両社で、まち全体の安心・安全を提供する防犯ネットワークの構築に加え、持続的なまちの成長をサポートする新しい街灯モデルを共同で開発していくことに合意し、Secual Smart Poleのさらなる普及に取り組んでいる。

今回は各産業との連携を模索する中で、ドローンを用いたスマート農業を推進するFlight PILOT社と協力し、農業分野へ展開する。取り組みでは圃場にSecual Smart Poleを設置し、農業用IoT機器との連携による圃場管理や生産状況の可視化、ドローンやトラクターの自律航行、害虫・害獣・盗難対策を自宅やオフィスからリモートで行う「リモート農業」の実証実験を行う。

3社が協業してリモート農業を実現することで、農作業請負による雇用創出、若い世代や都市部の新規就農を促進し、人手不足の解消や耕作放棄地の活用に繋る持続性の高い生産基盤の構築など、農業における課題を解決していく。


実証実験の詳細

Flight PILOT社が有する圃場にICT機能を搭載した次世代の街灯「Secual Smart Pole」を設置し、リモート農業を実現していくための実証実験を行う。「リモート農業」は今まで労働集約的に行われていた農業を、自宅やオフィスからスマートフォン・パソコンなどを利用し、営農をより快適にする新しい農業のスタイル。
実証実験は以下の内容を予定。期間は2021年12月17日〜2022年12月31日まで(予定)。


1.Secual Smart Poleから取得できるデータを元にした、リモートでの圃場管理
Secual Smart Poleから温湿度、照度、水位などの環境データを取得する。将来的にはそれらのデータを元に、生産物の生育状況に合わせた最適な営農指導サービスを提供する。

2.RTKアンテナを活用した農業用ドローン、ロボット農機の高精度な自律航行
Secual Smart PoleにRTKアンテナを搭載。RTKアンテナを基準局とした、農業用ドローンやロボット農機(トラクター等)の高精度な自律航行により、農作業の自動化・省人化に貢献する。

3.LEDライトと動態感知カメラを活用した害虫・害獣対策と盗難防止
フルカラーLEDライトや動態感知カメラを活用し、害虫・害獣対策や農作物の盗難防止も行い、圃場の安心・安全に貢献する。

4.圃場の生産状況の見える化、営農支援システムの検証
圃場の生産状況をリアルタイムで可視化し、自宅やオフィスから農業用IoT機器の制御や現地での農作業の依頼などができるリモート営農支援システムを提供する。

【各社の役割分担】

Flight PILOT社 圃場の提供ならびにリモート農業の実証
ギガプライズ社 Secual Smart Poleと連携した通信環境の提供ならびに保守・運用
Secual社 Secual Smart Poleの提供ならびに各機能の提供

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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