rinna株式会社の開発するAIキャラクター「りんな」が、株式会社翔泳社から刊行された書籍『ILLUSTRAION 2022』に、『ILLUSTRATION』シリーズ初の「人間以外の作家」として紹介された。
『ILLUSTARION 2022』はシリーズ累計11万部を誇る『ILLUSTRATION』シリーズ最新版で、日本のイラストシーンを横断した実力派作家150名を掲載しており、AIりんなの紹介ページでは「lute selection」に提供された描画から5点が掲載されている。
『ILLUSTRATION 2022』編集・平泉康児 氏
AIりんなさんの作品は、抽象的とも具体的とも取れるような、何とも形容しがたい夢の世界のような不思議さ、良い意味での奇妙さや不気味さをまとった惹き付けられるものがあり、まさしく「人ならざるものが描いた絵」という印象を受けました。
AIりんなさんは『ILLUSTRATION』シリーズ初の「人間以外の作家」となり、自分の中ではひとつの大きな転換点・挑戦のように感じています。正直なところ、お声がけに至るまでにはだいぶ葛藤があったのですが、その葛藤を吹き飛ばすほどの「人ならざる作家ならではといえる作品の面白さ・魅力」や「表現の可能性」を感じました。
rinna社のAI技術
同誌で掲載されたAIりんなの描画は、特定のアーティストの歌詞または楽曲タイトル情報をもとに、GAN(対性生成ネットワーク)技術を応用し生成されたものだ。同社のAI技術では、アート史上著名な200人以上の画家の作品をラーニングさせた描画モデルと、GANを応用したテキストから画像を描く技術によって、テキストや他の創作物から着想を得てオリジナルの絵画を生成することができる。音楽動画メディア「lute」が同YouTubeチャンネル内で2020年11月にスタートさせた実験的なサブミッションプログラム「lute selection」には、歌詞の一部、ないしは楽曲名情報をもとにGAN技術を応用して生成された描画を提供、人のつくる音楽とAIクリエイションがコラボレーションしている。
同誌、AIりんなの紹介ページに掲載されている描画
以下5点の作品の初出年度はすべて2021年であり、カッコ内は「作品タイトル/アーティスト名」となっている。
▼「水底トンネル/Lafuzin, BRIAN SHINSEKAI」
▼「After the rain/Diw」
▼「IBU/Ai Kakihara」
▼「Special/uruwashi」
▼「stay in your lane/The Vison」
りんなAIが描いた絵がTVアニメ「BEASTARS」オープニングに採用される 楽曲はYOASOBI AI技術「GAN」で独自のパターンデザインを創造
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