パナソニック株式会社は総合情報受発信拠点「パナソニックセンター東京」内の「AkeruE」(アケルエ)にて開催した「ひらめきアワード2021」のオンライン表彰式を12月19日(日)に開催したことを発表した。
「ひらめきアワード2021」では年末の様々なヒット商品が発表されるタイミングに合わせ「誰かをハッピーにする未来の商品」をテーマに、子どもたちの自由な“ひらめき”を募集。今年の4月にオープンし、“自ら考え、答えを生み出す”ことの楽しさを届けてきた「AkeruE」の2021年の締めくくりとして開催した。審査員は東京大学大学院情報学環准教授の筧康明氏、AkeruEクルーの鈴木順平氏が担当した。
「ひらめき賞」と「ハッピー賞」それぞれ4作品を選出
「ひらめきアワード2021」は応募作品を“ひらめき賞”と“ハッピー賞”の2部門に分け、それぞれ4作品ずつを入賞作品として選出。各部門から1作品をベストオブ賞として表彰した。表彰式では始めにパナソニックセンター東京・所長の池之内章氏より「ひらめきアワード2021」の概要や開催への想いを説明。
「AkeruEはひらめきやアイデアを形にするミュージアムとして今年4月にオープンしました。ひらめきアワード2021は、その総決算として開催いたしましたが、たくさんのひらめきアイデアをお送りいただき、見ているだけでハッピーな気持ちになりました。」とコメントした。
「ベストオブひらめき賞」は『未来が見え~る「みらいエコフレーム」』
「ベストオブひらめき賞」には『未来が見え~る「みらいエコフレーム」』が選ばれた。『未来が見え~る「みらいエコフレーム」』は商品を買う時にこのフレームをあてて見ると、その商品のリサイクル方法が空中に映像で浮かび上がってくるというもの。未来のことが分かってから買うので、未来の為にリサイクルできるようになる。
考案したももはちゃんは「発表されるまで心臓バクバクでしたが、選ばれて本当に嬉しいです。身近な人だけでなく、多くの人に使ってほしいです。」と喜びを伝えた。
審査員の筧氏は「地球のことを考えながら作ってくれたことや、これを自分が使ってみたいとワクワク思える作品であったため選ばせていただきました。」と選考理由を語った。
「ベストオブハッピー賞」は『楽しい記憶をもう一度』
「ベストオブハッピー賞」には『楽しい記憶をもう一度』が選ばれた。『楽しい記憶をもう一度』は物忘れがあるおばあちゃんのために作ったもので、ハートのキラキラの中に楽しい思い出をたくさん詰め込み、ハートをぎゅーっと抱きしめると、また思い出してくれるというもの。
考案したコウさんは、「おばあちゃんが自分で作っていたメロンを僕によく食べさせてくれたことを忘れないでほしい。」と作品制作のきっかけとなったおばあちゃんとの思い出を語ってくれた。
審査員の鈴木氏は、「おばあちゃんへの気持ちがすごく伝わりましたし、この作品を使ったら本当に楽しい記憶を思い出せるのではと思わせてくれたので選ばせていただきました。」と称賛の言葉を送った。
ひらめきアワード2021の審査員を務めた東京大学大学院情報学環准教授の筧康明氏は「みなさんのアイデアと作品に触れたことですごく刺激を受けました。」、AkeruEクルーの鈴木順平氏は「今回、皆さんが考える様々な幸せの形を見て自分自身も幸せになり、モノづくりを改めていいなと思えました。」とそれぞれコメントした。
入賞作品~ひらめき部門~
以下、作品説明とコメントはそのまま引用。
審査はテーマ性、独創性、表現力、実用性の基本点に「ひらめきポイント」「ハッピーポイント」を加点方式で採点。
■『未来が見え~る「みらいエコフレーム」』
考案者:ももはちゃん・10歳
商品を買う時に、このフレームをあてて見ると、その商品のリサイクル方法が空中に映像で浮かび上がってきます。未来のことが分かってから買うので、未来の為にリサイク
ルできるようになります。地球の為に良いことはみんながハッピーになることだから、これはみんながハッピーになる為のフレームです。
コメント
もともとSDGsに興味があって、世の中にごみが多いことを知り、ごみを減らしていきたいと考えて今回の作品を作りました。
■『頭の上に浮いて、ついてきてくれる傘』
考案者:柴田昇(しばたしょう)さん・5歳
この傘は柔らかいので、ぶつかっても痛くないし、手に持たなくてもついてきてくれるから、荷物もしっかり持てます。みんながこのアイテムを使っていたら、上から見るとカラフルなお花畑みたいになって、みーんな幸せな気持ちになれます。
コメント
この傘はお花みたいでやわらかいので、使っていても痛くありません。あと、見た目がとても可愛いです。
■『カレーをクラスの皆で仲良くピッタリわけられる魔法のオタマ』
考案者:陸(りく)さん・7歳
混ぜるとお鍋のカレーの量が測れて、ボタンで人数を入れると1人分をすくってくれる魔法のおたまです。給食で人数分配るのが難しく、余ったり足りなかったりしてしまっていたので、ケンカせずにみんなでカレーが食べれたら嬉しいなと考えました!
コメント
クラスのみんなで人数分の給食を分けれるようにしたいなと思い、今回の作品を作りました。学校の給食でよく余ることがあったので、思いつくことが出来ました。
■『ふやしステッキ』
考案者:桑原海斗(くわはらかいと)さん・8歳
ライトを増やしたいものに当てると2倍になるステッキ。これがあれば、一つしかないもので、兄弟げんかをしなくてすみます!
コメント
この作品があれば欲しい人に人数分渡すことができます。ケンカすることないので、みんながハッピーになると思いました。
入賞作品~ハッピー部門~
■『楽しい記憶をもう一度』
考案者:コウさん・5歳
物忘れがあるおばあちゃんのために作りました。ハートのキラキラの中に楽しい思い出や、ボクの名前もたくさん詰め込めます。このハートをぎゅーっと抱きしめると、また思い出してくれるハートのクッションを作りました。
コメント
忘れてしまうおばあちゃんが嬉しい気持ちになるように作りました。作品はおばあちゃんにプレゼントしました。おばあちゃんだけでなく、みんなに使ってほしいです。おばあちゃん大好き!
■『食べ物が出てくる魔法の杖』
考案者:まこさん・5歳
誰かをハッピーにする未来の商品をつくってみようをテーマに、食べ物が出てくる魔法の杖を考えました。幼稚園でザンビアを学んでから、その国の子供達のことばかり考えるようになり、その子達にお腹いっぱい食べてもらいたいです。
コメント
ザンビアの人達は食べ物が足りてないので、このステッキを使うことで、お腹いっぱいにして幸せにしたいです。
■『アニメの世界へ入れマシ~ン』
考案者:ひとはさん・8歳
アニメが大好きな人のため、好きなアニメの世界に自分も入れて、その世界をリアルに楽しめるマシーンです。朝起きると、さっきまで見ていた夢の中に戻りたくて、「あ~ぁ。夢の中に入れたら良いのに」と呟いた時にひらめいた作品です。
コメント
私はアニメの映画が好きで、夢をよく見るけど、一番好きなシーンの時に目覚めてしまうから、最後までアニメの世界を体験できたらいいなと考え作りました。
■『持ち運び式簡易エレベーター』
考案者:永井健太(ながいけんた)さん・13歳
体の不自由な方のために考えました。持ち運んで壁にとめてあとはボタンで操作!もちろん動いている時には好きな位置で止められます!巻きすぎた時には距離センサーで自動停止する安全設計に!これでたくさんの人がハッピーに、幸せになること間違いなしです!
コメント
駅で階段しかなかった時、このエレベーターを使うことで、車いすの人や、ベビーカーを押している人たちが、楽に上り下りができるように考えました。
審査員プロフィール
筧 康明(かけひ やすあき)氏
インタラクティブメディア研究者、東京大学大学院情報学環准教授
「AkeruEアンバサダー」として4月より活動。「AkeruE」内3階「ASTRO」(アストロ)にてエンジニアの松信 卓也氏との共同作品「Coworo」を展示中インタラクティブメディア研究者であり、メディアアーティストとして国内外で物理素材の特性に着目した作品を発表する。東京大学大学院情報学環准教授。
鈴木 順平(すずき じゅんぺい)氏
Unworkshopラーニングデザイナー、AkeruEプログラムディレクター
教育系のNPO法人CANVASのクリエイティブディレクターとして、こども向けの創造・表現力をテーマにしたワークショップ企画設計や教材開発を行う。AkeruEでは『つくる』という行為を通じて、自身の「どうして?」や「ひらめいた!」を深堀するための、次世代向け・会員制の学習プログラム設計を担当している。
AkeruE
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。